ビール酵母 効能「ビール酵母」ってよく聞かれる名前です。ビールは好きだが、ビール酵母が何なのかよくわからない、という方も多いでしょう。そこでサプリメントとしても有効なビール酵母の効能をお知らせします。






意外と知らない真実!?ビール酵母の5つの効能

1)ビール酵母を一言でいうと

ビール酵母とはビールを醸造する過程で、アルコール発酵をさせるとても大事な菌です。パンを作るときにイースト菌を入れて発酵させることは皆さんもよくご存知でしょう。ビールもパンと同じ工程で発酵していきます。頑張っている酵母は人の体にもとても活躍してくれます。

(1)ビール酵母はサプリメントにも有効

ビール酵母はビールの元となる麦汁の栄養を吸収して発酵作用を起こします。この麦汁は大麦を煮込んで生じるものが麦汁です。この麦汁に酵母を入れると麦汁の中の糖分(麦芽糖)やミネラル、アミノ酸を取り込んで増殖・発酵していき、炭酸とアルコールになります。このアルコール発酵が終了し、ビールは上澄み液として、そして底に沈殿していく酵母は多くの栄養成分を含んだ状態になるのです。

その一仕事終わった酵母を洗浄し、成分を壊さない状態で加熱したものがビール酵母として栄養食品などの材料になります。

(2)ビール酵母に含まれている豊かな栄養素

先ほどお知らせしたように、酵母は麦汁からたくさんの栄養素を取り込んで発酵します。その酵母にはたくさんの栄養素が残っています。主な栄養素を上げてみましょう。

・アミノ酸
・食物繊維
・ビタミンB群
・ミネラル類
・核酸(DNA・RNA)
・グルタチオン
・グルカン(食物繊維)
・エルゴステロール   などなど。

2)ビール酵母に含まれる栄養素の効能

ビール酵母の栄養素で主に有用なものが「アミノ酸」「食物繊維」「ビタミン」「DNA」です。ここまで来てピクッとした方もいらっしゃるでしょう。そうです、サプリメントの有効成分に多く持ち入れられる栄養素たちです。

(1)メインキャスターはアミノ酸

アミノ酸は簡単に言ってしまえば「タンパク質」です。このアミノ酸を十分に摂ると疲労回復に有効です。またタンパク質ですから筋肉を作る作用もあります。

(2) 整腸作用のある食物繊維

現代人に欠かせない食物繊維ですが、その効能は胃や腸を掃除してくれて調子を整えてくれます。そして便秘解消につなげます。また食事の前に摂ることで栄養の吸収を緩やかにして、急激な血糖の上昇を防ぐ作用があります。それに食物繊維にはカロリーはありません。そういうことはダイエット効果を期待して良いとうことです。

(3)働き者のビタミンB群

ビタミンB群は人間の体内で貯蔵しておくことはできません。そのかわりエネルギー燃焼を効率良くしてくれ、「疲労回復」「免疫力強化」に有効です。夏バテや疲れが溜まったときにはウナギではなく、ビール酵母かもしれません。

(4)体に必須なミネラル

ビール酵母には10数種類のミネラルが含まれています。このミネラルは体の中で生成されることはほとんどありません。それですので、ミネラルは口から食物やサプリメントで摂り入れるしか方法がないのです。特に優秀なミネラルは「カリウム」です。カリウムは体の中の余分な塩分を外に排出してくれる機能を持っています。お酒の席や外食が多い方には大事な効能です。もちろん高血圧予防にも。

(5)美容にも役立つ核酸

学校で習ったことのあるDNAとRNAですが、総称して「核酸」と呼んでいます。そうです、遺伝子そのものです。この核酸を摂取すると体の細胞分裂を促進してくれ、老化防止やお肌をきれいに保つなどの効能が期待できます。

3)ビール酵母はどうやって摂る

ビール酵母はどうやって摂り入れていくのが正しい方法なのでしょう。当然ですが、ビールを飲んでも酵母は入ってきません。主に3種類の摂取方法がありますのでお知らせします。

(1)粉末で摂る

ビール酵母には粉末になっているものがあります。この粉末状のビール酵母は体内で良く吸収され、有効成分を効率よく取れるのですが、他の方法と比較してその独特の風味が気になります。これだけ飲む必要はなく、ヨーグルトや牛乳、スープなどによく混ぜても成分は壊れませんので、工夫して飲んでください。

(2)錠剤やカプセルで摂る

ビール酵母の匂いのクセや味を気にしなくても手軽に摂取できるものがこの錠剤やカプセルで摂る方法です。ほかの食品と混ぜて飲みやすくすることを考えなくても良い方法で、持ち歩くこともできる簡便な方法です。

(3)薬で摂る

皆さんはお父さん、お母さんの時代から発売されている「エビオス錠」(現在はアサヒフードアンドヘルスケア株式会社より発売)をご存知でしょうか。おなかの調子が悪くなると良く飲まされたものです。今ではこのビール酵母は「指定医薬部外品」として薬としても、サプリメントとしても数多く市販されています。

4)飲み合わせを考える

いかがでしょう、ビール酵母の優れた効能はご理解いただけたでしょうか。ある意味でビール酵母は薬と思ってもよろしいかもしれません。最後にビール酵母摂取に関して少しご注意をお知らせいたします。

(1)副作用は?

今までに深刻な健康被害や副作用が起こったことは報告されていません。ただし、ビール酵母は薬にも使用されるほど効能の高い原料ですので、1日あたりの摂取量や使用方法を守るに越したことはありません。たくさん摂ればそれだけ効くというものではありませんので、説明書に書かれていることや、お医者様の指導を守って摂取していただきたいと思います。

(2)ほかの薬との併用は大丈夫?

基本的にサプリメントとしても販売されているものですから、他の薬と併用しても問題ないと思われます。どうしても心配な方はお医者様に相談されることをおすすめします

(3)痛風との関係は?

痛風を発症された方がビール酵母を摂取すると津風の原因とされているプリン体の過剰摂取や尿酸値が高くなるという症例が報告されています。お医者様に相談されることはもちろんですが、痛風の心配がある方は避けた方が良いでしょう。

(4)ビール酵母はダイエット食品ではありません

ビール酵母はダイエットに効果的という謳い文句を散見しますが、いわゆる「痩せ薬ではない」ということを理解してください。確かに低カロリーで栄養分が豊富ということは研究成果としても発表されていますが、あくまで体の栄養バランスを維持する補助として活用してください

(5)適した使用をお願いします

ビール酵母を摂取するには吸収力の高いもの、料理に混ぜて自然に摂っていけるものが良いという方は粉末で、あの味や匂いが合わないという方は錠剤やカプセルで、治したい症状があるという方はお医者様と相談して薬を処方していただくと良いでしょう。長い間市中に馴染んできたビール酵母ですから、上手にその効能を活用していただきたいと思います。






今回のまとめ

1)ビール酵母を一言でいうと

2)ビール酵母に含まれる栄養素の効能

3)ビール酵母はどうやって摂る

4)飲み合わせを考える