お酒 風邪季節の変わり目や寒くなってくると、よくお酒の席で「風邪をアルコール消毒」という笑い話を耳にしますが本当にお酒は風邪に効くのか、お酒が風邪に良い作用をする飲み方やお酒の種類をご紹介しましょう。






意外と知らないお酒の力!風邪の時に飲むお酒の4つの効能

1) 風邪をひいてしまった時に有効なお酒とは?

まずお酒を飲んで体を温める効果のあるお酒を飲んでいただきたいもちろん逆に体を冷やしてします効果のお酒もあるので覚えておいてください。風邪をひくと寒気がしますね。布団に入って体を温めたくなります。体を温かくすると体温が上昇し、免疫力が上昇します。風邪を撃退するパワーが出ます。体を温めてくれるお酒は醸造酒です。お酒には醸造酒と蒸留酒があることはご存知ですね。

ここでお勧めする体を温めてくれるお酒とは、日本酒やワイン、ブランデー、紹興酒などです。そして体を冷やしてしまうお酒は焼酎やウィスキー、ウォッカ、泡盛です。一見温めてくれそうですが、お酒が醒めてくるに従って体温も一緒に下げてしまう効果があるのです。だからと言って大量にお酒を飲んで泥酔してしまったら余計風邪がひどくなります。適量を考えて飲んでください。

(1)お酒の効能は体温を上げてくれる

アルコールには血管を拡張する効果があります。ということは血液の循環が良くなるということです。血液中のアルコールが肝臓に入りアセトアルデヒドという酵素になります。このアセトアルデヒドが作用して血管を拡張し、血液の循環が良くなるわけです。お酒を飲むとすぐに顔が赤くなってしまう方がいらっしゃいますが、この作用もアセトアルデヒドが起因しています。

詳しくお話しますと、肝臓に入ったアセトアルデヒドがアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって分解されていきます。このアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が生まれつき少ない方はアセトアルデヒドが分解されず、血液中に流れてしまい、その作用で血管が拡張して顔が赤くなります。アセトアルデヒドが大量に体内に残ると二日酔いや頭痛など悪い作用も発生しますが、ここはあくまで適量を目指しましょう。

(2)免疫力を高めてくれるお酒

赤ワインは抗酸化作用があると言われています。それはなぜでしょうか。赤ワインにたくさん含まれているポリフェノールが作用するとしています。抗酸化作用はどのようにしてどこに作用するかという問題ですが、人間に必要な酸素を体に取り入れることで生きていますが、使われなかった余りの酸素は人間の体を酸化させていきます。酸化するとは体の中が錆びついた状態になるということです。

そして様々な生活習慣病を引き起こしていきます。酸化が進まないようにすることが抗酸化作用と言われています。赤ワインのポリフェノールにもこの抗酸化作用があるとされているわけです。そして抗酸化作用は免疫力の向上に役立っています。免疫力が下がると風邪もひきやすくなります。

ですから少量の赤ワインを飲むことは免疫力を高める効果も期待されるわけです。体を温めることで風邪への抵抗力が増すことを考えれば、ホットワインにして飲むことも有効でしょう。

(3)お酒によるリラックス効果

風邪をひいたら休養が一番の薬です。お酒を飲むとよく眠れるという点については諸説あり、一概には言えませんが、アルコールには神経を麻痺させる効果があります。お酒の飲みすぎで記憶がなくなってしまったり、眠くなってしまったりすることはありますね。お酒を大量に飲まなければ、少量に留めておけば、神経を少し麻痺させることでリラックス効果につながり質の良い睡眠をとることが出来ます。

質の良い睡眠は体を十分に休ませ、免疫力を高めてくれます。上昇した免疫力は風邪に大きな抵抗をしてくれることでしょう。逆にお酒を飲みすぎると眠りは浅くなります。アルコールは体の水分を減少させ、喉が渇きます。またいびきも誘発します。渇きやいびきは眠りを浅くし、体はリラックスできません。やはり少量のお酒を眠り酒として嗜みましょう。

(4)風邪をひいた時に飲むお酒の注意点

今までの文章で適量や飲みすぎないという言葉を多く目にしたことでしょう。お酒の飲みすぎは禁物です。アルコールは脳を麻痺させる効果がありますので、ご自分を律することは難しいでしょう。つい飲みすぎて……は逆に体を悪化させます。

このお酒の目的は体を温める、心をリラックスさせて良い睡眠をとる、この二つです。ただでさえ体が弱っているときですから、お酒を飲みすぎて体を痛めつける必要はないでしょう。そして飲むお酒は冷たくして飲むよりは温めて飲めるお酒を選んでください。冷たいお酒は胃腸が冷えてしまいます。

そうすると免疫力も一緒に下げてしまいます。日本酒ならば冷よりも熱燗、それよりも栄養も一緒にとれる卵酒。ワインならば赤、そこに柑橘系のフルーツを切ってホットワイン。焼酎やブランデー、ウィスキーならば水割りよりもお湯割りで、昔はホットスカッチなる飲み物もありました。

もうひとつ、これだけは守っていただきたい。それはお酒と薬を一緒に飲まないでください。先ほど申しあげたとおり、アルコールは血管を拡張して血液の流れを良くします。当然、血液の中にアルコールと一緒に薬の成分が流れます。血管は体中のどこにでも行き渡ります。そうすると内臓によっては薬の副作用が出たり、過剰な負担がかかったりします。思わぬ事故を招かないためにも気を付けてください。






今回のまとめ

1) 風邪をひいてしまった時に有効なお酒とは?

(1)お酒の効能は体温を上げてくれる

(2)免疫力を高めてくれるお酒

(3)お酒によるリラックス効果

(4)風邪をひいた時に飲むお酒の注意点