母乳 アルコール長い妊娠生活の中で頑張って来た禁酒。人生の一大イベント出産を終え「さぁ!お酒を解禁だ!」と楽しみにしてるお母さんも多いのではないでしょうか。飲酒には赤ちゃんだけでなく、お母さん事態にも様々な悪影響があります。今回は母乳とアルコールの関係についてご紹介します。






授乳期には要注意!母乳とアルコールの8つの関係

1)授乳期にアルコールを摂取するのは何故駄目なの?

母乳は血液から作られるため、飲酒後すぐに授乳をすると高いアルコール濃度の母乳になってしまいます。そしてその母乳を赤ちゃんが飲むと、まだ肝臓の働きが未熟な赤ちゃんはアルコールを分解できず体内にアルコールが残ってしまいます。飲酒後一時間以内のお母さんの母乳を調べた場合、血液中のアルコール濃度は90%~95%が検出されます。そのまま授乳した場合、ほぼ全てのアルコールが赤ちゃんに移行してしまう事になりますね

2) 授乳期にアルコールを摂取するの赤ちゃんにどんな影響があるの?

母乳を通して体内にアルコールが入ることにより、赤ちゃんの発達が阻害される可能性があるとい言われており、脳や身体の発達に遅れ、障害を引き起こす恐れがあるとされています。具体的には、記憶障害、学習障害、低身長などの悪影響を引き起こす可能性があるそうです。「缶ビール一本ぐらいなら。。。」と思うかもしれませんが、欧米では250mlが限度と言われており、缶ビール一本は平均350mlなのでオーバーしています。

しかも欧米人は日本人より体が大きいのに250mlと少量ですので、体の小さい日本人が350mlを飲んだ場合の悪影響は計り知れないですね。また一度に大量のアルコールを摂取したり、アルコール中毒のように長期間摂取すると、乳児にアルコール中毒の症状が出ることがあります。

3)赤ちゃんだけじゃない!お母さんにも授乳中の飲酒の影響!

母乳は「プロラクチン」とそのホルモンの働きで出来ています。しかしアルコールを摂取することによって「プロラクチン」の分泌が抑えられてしまい、母乳の分泌量が減ってしまいます…。上記にも書いた通り母乳は血液ですので「アルコール摂取により血流がよくなり母乳がよく出るようになった!」等の話もありますが、いくら大量に出てもその母乳はアルコールが含まれているので赤ちゃんに飲ませる事は出来ませんね。

4)では、どのぐらいならアルコールを飲んでもいいの?

授乳中の適正量は、体重50kgの女性で、1日に350mlのビール一缶、ワインならグラス1杯が目安です。ただしこれは毎日ではなく、時々飲む場合の目安です。しかもアルコールの耐性は人によって様々ですので結局のところ安全とは言い切れません。またお酒を飲み、酔いが回った状態で赤ちゃんのお世話をするにも注意が必要です。足元がふらついたり正常な判断が出来なくなっている中、赤ちゃんの抱っこや移動は大変危険です。

2015年にはお母さんが飲酒後赤ちゃんと入浴、そのまま寝てしまい赤ちゃんが浴槽で亡くなるという痛ましい事故もおきました。

5)もし飲んでしまった場合何時間後から授乳してもいいの?

血中のアルコール濃度は、飲酒後1時間でピークを迎えます。そこから30分~1時間かけて半減、消失されていくとされています。その為アメリカの研究では慢性的に飲酒の習慣があったり、大量にアルコールを摂取したのでなければ、飲酒後二時間を目安に授乳してよいと言われています。しかしこれもまたアメリカ人に対してであり、先ほども述べたように日本人は小柄ですしアルコールの耐性も人によって様々ですので、結局のところ何時間後の授乳なら赤ちゃんに影響が無いと言うはっきりしたデータはありません。

6)ノンアルコールなら大丈夫?

近年お酒が飲めない人や、飲めない場所の為に開発されたノンアルコール。手軽に飲酒気分を味わえることで人気ですが、実は思わぬ落とし穴で「1%」未満のアルコールが含まれているものもあるため、ノンアルコールだからと油断して沢山飲んだら気づいたら酔っぱらっていたということもあります。もし摂取するのであれば事前に成分をしっかり確認してから飲むようにしましょう。

 7)授乳中の飲酒に絶対はない!

上記項目を踏まえて、授乳中の飲酒は結局の所個人差や摂取するお酒の種類等もあるためはっきりとした事は言えません。赤ちゃんも月齢が低いうちは3~4時間ごとに授乳を必要としているので、飲酒等した場合はミルクで代用したり、また先に飲酒の予定が分かっているのなら逆算して授乳計画を立てるようにしましょう。

8)本格的な飲酒解禁は授乳感覚が空くようになってから

如何でしたでしょうか。産前から始まった禁酒生活も、育児のストレス発散に飲酒を復活したいとゆう方も多いと思いますですが様々な赤ちゃんやお母さんへの悪影響を考えると産後もしばらくは禁酒生活が続きそうですね。赤ちゃんがミルクを代用出来たり、離乳食を食べ始めたりと母乳以外で栄養を取れるようになってから、飲酒は計画的に復活しましょう。






今回のまとめ

1)授乳期にアルコールを摂取するのは何故駄目なの?

2) 授乳期にアルコールを摂取するの赤ちゃんにどんな影響があるの?

3)赤ちゃんだけじゃない!お母さんにも授乳中の飲酒の影響!

4)では、どのぐらいならアルコールを飲んでもいいの?

5)もし飲んでしまった場合何時間後から授乳してもいいの?

6)ノンアルコールなら大丈夫?

7)授乳中の飲酒に絶対はない!

8)本格的な飲酒解禁は授乳感覚が空くようになってから。