生理 お酒月に1度やってくる生理。イライラしたり、お腹や腰が痛かったり、今も昔も女性は生理に悩んできました。体も心も調子が悪くなるこの期間、ストレスを発散するためにお酒を飲む人もいるでしょう。今回は生理とお酒の関係について考えていきましょう。






生理中は要注意!お酒と生理の4つの関係

1)生理中にお酒を飲むと……

生理中の女性の体は、普段とは違う状態にあります。生理痛やイライラした気持ちなど自覚できるものだけではなく、内臓や血管の働きなど自分の意識の及ばないところにも生理の影響があるのです。それを知らずにお酒を飲むと、思わぬトラブルを招きかねません。以下にその代表的なものを挙げました。生理中の飲酒がどんな危険をはらんでいるのか、知っておきましょう。

(1)普段より酔いやすくなる

生理中は、体の様々な機能が低下しています。生理中の肌荒れや風邪に悩む人は少なくありませんね。これは免疫力が低下していて、体内に入り込んだ異物をやっつけられなくなるためなのです。アルコールを分解する肝臓の機能が低下している人もいます。普段なら酔わない量でも生理中だと酔ってしまう、ということが起こりうるのです。少し酔いやすくなるくらいなら問題ないかもしれませんが、そこはお酒を嗜む大人として、自分のペースをきちんと知っておきたいところですね。

(2)体の冷えに注意

お酒を飲んだら寒く感じた、という経験はありませんか。アルコールは、飲んだ直後は血管を拡張させますが、しばらくたつと逆に血管を収縮させます。また、冷えたビールや冷たい氷を使ったドリンクを飲むことで体を中から冷やすことになります。生理中の体の冷えは生理痛の悪化させる原因になります。また冷えることで代謝が落ち肌荒れを引き起こします。アルコールは体を冷やすということを覚えておきましょう。

(3)気分の変動が激しくなる

アルコールには脳内伝達物質の分泌を促進する作用があります。お酒を飲むと、陽気になり楽しい気分になることは良く知られていますね。これは、アルコールの作用によってドーパミンという脳内伝達物質がたくさん分泌されているからなのです。しかし、お酒には理性の働きを鈍くするという作用もあります。普段は理性で我慢している日常の怒りや悲しみが、お酒を飲むことであふれ出てしまうのです。

生理中はホルモンの働きによってただでさえ気持ちが不安定です。それにアルコールによる気分の変動が加わると、心が混乱してしまいます。人間関係にヒビを入れてしまうこともありますので、十分注意したいところです。

(4)めまいや立ちくらみ

生理中は出血が多くなりますので、体は常に貧血状態です。食事に気を付けて、貧血を防ぐ工夫をしている人も多いことでしょう。お酒を飲むとこの貧血がひどくなり、めまいや立ちくらみの症状が現れやすくなることがあるのです。お酒を飲むと、トイレが近くなることがありますね。これは、体の水分量を調節する機能がアルコールによって低下してしまい、必要以上に尿を輩出してしまうからなのです。

お酒に含まれる水分が九州されるまでには一定時間がかかるため、実際に尿になっているのは血液中の水分です。生理中にお酒を飲むと、ただでさえ貧血気味の上血液中の水分がどんどん抜けていく、ということが起こるのです。そのため貧血がひどくなり、めまいや立ちくらみが起こりやすくなります。

2)生理中でもお酒を楽しむには ~食べ方編~

ご紹介した通り、生理中のお酒にはいろいろなリスクがあります。お酒の好きな女性なら「お酒をがまんしなきゃならないなんてストレスがたまる」と思ってしまうかもしれませんね。でも、上記のようなお酒の危険は、ちょっとした工夫で防ぐことが出来るのです。

(1)飲む前に対策を

お腹が空の時にお酒を飲むと、アルコールの吸収がよくなってしまいます。お酒を飲む前に食事をしておいたり、水を飲んでおいたりするだけでも、体への影響はかなり違います。

(2)体に優しいおつまみ

冷えを避けるために、夏野菜は避けた方が良いでしょう。トマトやキュウリは、居酒屋やバーでよく出される野菜ですが、体を冷やす食材です。基本的に生食の野菜は避けておいた方が無難です。代わりに、加熱した温かいおつまみにしておくといいですね。ニンジンやレンコンといった根菜や、ニラ、ニンニク、ショウガと言った香りの強いものは体を温めてくれます。

3)生理中でもお酒を楽しむには ~飲み方編~

(1)体に優しいお酒

体にダメージの少ないお酒というと、どうしても度数の低いお酒をイメージしがちですね。しかし、アルコール度数4パーセントのビールやサワーを飲むよりも、アルコール度数14パーセントのホットワインや熱燗をゆっくり飲むほうが健康には良いのです。フルーツの香りのよいサングリアなら、アロマ効果で心も落ち着きそうですね。

(2)ルールを決めよう

どんなに体に気遣っても、お酒を飲みすぎては意味がありません。生理中はとにかくお酒の作用に弱い期間。自分の体を守るために、「今日は3杯まで」など、自分のルールを決めておきましょう。

4)生理中でも楽しい生活を

生理だからといっていろいろなことを我慢してはいませんか。確かに生理中はいろいろなことに敏感になり、自己コントロールが難しくなります。しかし、少しの工夫でそうしたストレスから解放され生活を豊かにすることが出来るのです。今回はお酒についての工夫を紹介しましたが、他にもいろいろと工夫できる点があるでしょう。「女性だから仕方ない」とあきらめることなく、少しずつ自分の生活を充実させていきましょう。






今回のまとめ

1)生理中にお酒を飲むと……

2)生理中でもお酒を楽しむには ~食べ方編~

3)生理中でもお酒を楽しむには ~飲み方編~

4)生理中でも楽しい生活を