授乳中 飲酒授乳中のお母さんがカレーを食べると、母乳がカレーの味になるって聞いたことがありませんか。お母さんが食べたもの、飲んだものが栄養として、血液に流れ込み、それが母乳となるのです。今回は授乳中の飲酒の関係についてご紹介します。






あなたは大丈夫?授乳中と飲酒の4つの関係

1)母乳ができるまで

お母さんの母乳は、どうようにしてできているのでしょうか。お母さんが摂取した食物や飲み物の栄養が、体内で分解して、血液に運ばれます。血液のままですと乳腺に通らないので白い母乳となるようです。要するに血液から母乳はできています。外から運ばれた栄養素がそのまま、母乳へと反映されるのですから、当然、アルコールを摂取すると、アルコールが含まれた母乳となってしまいます。

摂取しておよそ2時間前後で母乳へと反映されてしまうとのデータ報告がされています。

2)生後何ヶ月位から解禁?

妊活中、妊娠中のアルコール飲酒は、胎児性アルコール症候群(FAS)になる恐れがあるため、基本的に御法度ですが、さすがに出産と言う人生の大仕事を終えたら、お酒を好むお母さんはそろそろアルコール解禁したいと思うのが自然な事です。しかし、生後3ヶ月位で母乳を頻繁に与えなくてはいけない時期も引き続き御法度です。いくら無事に生まれてきたとはいえ、まだまだ赤ちゃんの器官の形成時期です。

せいぜい、離乳食が始まる6、7ヶ月位でアルコールを摂取した後の搾乳した母乳を捨てることができるくらいからが望ましいです。

3)何時間空けたら飲んでもいい?

赤ちゃんの育児にも少し慣れてきたら、そろそろアルコールを飲みたいなと思う時期でしょう。周りも少し位ならとすすめられてしまうこともあるかもしれません。飲んだアルコールは、母乳になるまで2時間前後と言われています。例えば、夕食時に解禁日としてアルコールを摂取するとしたら、就寝前の授乳を市販の粉ミルクや果汁などで代用してあげましょう

アルコールを摂取した夕飯時から、2時間後ですから、お母さんも就寝前に搾乳しておくとアルコール成分の入った母乳を出すことができます。また、念のため目覚めのミルクは、粉ミルクにした方が無難でしょう。

4)どれくらいアルコールを飲んでもいい?

妊娠中のアルコールの摂取が原因でなってしまう胎児性アルコール症候群(FAS)は、15ml以上、1日にわずかワイン2杯分の摂取でも発生してしまう可能性があります。わずかな量でもなってしまうので、授乳中も引き続き大量のアルコール摂取は、控えましょう。350mlのビール1杯、ワイン1杯位でほんの少し嗜む程度にしておきましょう。くれぐれも育児ストレスが、アルコールに走らないことです。喫煙も然りです。

5)お母さんのアルコール耐久度を知る事

アルコールを分解する酵素は、個人差があるために、お酒の飲める人、飲めない人がいます。授乳中にも関わらず、お酒が飲みたい人はおそらく、お酒が強く、出産前に飲酒の経験が豊富な方と想定されるでしょう。しかし、赤ちゃんの育児は思いの外、ストレスがあります。母乳をあげる状況は、通常ではない体と認識しておいたほうがいいでしょう。体から母乳を作り出すのですから、相当お母さんの体にも負担がかかっています。

飲みたい気持ちも山々ですが、まずは母乳を与えて、赤ちゃんを育てているということを再認識しましょう。アルコール以前に、母乳にいい食物、いい飲料を摂取するように心がけましょう。その上で、自分のご褒美、周りとのおつきあいとして、少したしなむ程度にしておけば、精神的にもいい育児ストレス解消となることでしょう。

6)アルコール以外も侮れない

アルコール以外にも、カフェイン、喫煙、添加物なども母乳に悪影響として反映されてしまう成分です。数時間おきの授乳、慣れない育児と、お母さんもストレスがかかってしまいます。自分も赤ちゃんも栄養のあるものをとわかりつつも、レトルトなど簡単な食事で済ませてしまいがちです。また、コーヒー好きな方も少なくないでしょう。赤ちゃんが寝静まった時に、息抜きでコーヒーブレイクを取りたいところです。

しかし、アルコールと同様カフェイン依存症にならないように気をつけたいものです。息抜きのコーヒーブレイクに、ハーブティーにしたり、ミルクココアなど、なるべくカフェインを摂らない、摂っても比較的少ない量のもので満足するように、育児中の息抜きのティータイムを工夫するようにしたいものです。また、添加物の過剰摂取も気をつけたいところです。後々、アトピーの原因にもなるとの説も出ています。

毎日、育児しながらのバランスの良い、食事を摂るのは大変ですが、それは工夫して、自分にも母乳にも栄養のあるものを摂取したいところです。

いかがでしたか?無事に出産を終えて、これから長い育児、教育が始まります。生まれたばかりの赤ちゃんの長い人生が始まるのです。お母さんのちょっとしたストレス解消法を間違ったゆえ、赤ちゃんが大きな疾患を抱えたり、障害を抱えてしまってはお母さんも赤ちゃんも不幸になってしまいます。

母乳を与えるという行為は、本来は女性として幸せなひと時です。その時期を大切に過ごしてみませんか。お酒は授乳が終わってからいくらでも飲めるのですから。






今回のまとめ

1)母乳ができるまで

2)生後何ヶ月位から解禁?

3)何時間空けたら飲んでもいい?

4)どれくらいアルコールを飲んでもいい?

5)お母さんのアルコール耐久度を知る事

6)アルコール以外も侮れない