健康診断 前日 飲酒明日は健康診断!食事を少し減らしてみたり、飲酒を控えたりといろんなことを考えながら前日の夜を過ごすのではないでしょうか。なぜ、健康診断の前にはお酒を飲んではいけないのでしょうか?理由やアルコールと身体の関係を4つの項目に分けて説明します。






前日の飲酒は大丈夫?健康診断とお酒の4つの関係

1)アルコールが身体にもたらす影響

そもそも、お酒を飲むと身体にどんな影響が出るのでしょうか?そもそも本来お酒の中に入っているアルコールは、人間の体に入ると「毒」となり得る物質です。アルコールが胃の中に入ると分解されて発生する「アセトアルデヒド」という物質が、胃や腸の粘膜を傷つけ、分解されきらずに体に残ると吐き気やだるさを引き起こします。これは二日酔いの原因ともなります。

週に2〜3回程度、少量の飲酒であればそんなに影響は出ないのですが、毎日飲酒をしている人は毎日少しずつ胃や腸の粘膜が傷付き、働きが低下していくため、肝硬変や肝線維症になったり、肝細胞が破壊されてアルコール性肝炎になったりもします。中性脂肪も蓄積されていくので、肥満にもなり得ますね。このように、毎日の飲酒と、過剰なアルコール摂取は身体に様々な悪影響を起こします。毎日の飲酒はなるべく避け、休肝日を設けながらお酒を楽しむようにしてください。

2)健康診断前にお酒を飲んだ時の影響

飲酒が毎日の日課になっている人は、ついうっかり健康診断の前日に飲んでしまうということもあり得ると思います。アルコールが体内に残ったまま健康診断を受けると、血液検査や尿検査の結果に影響が出てしまいます。血液検査では、血液中に含まれる血糖値などの測定をするのですが、アルコールが血液に残っていると、血糖が異常な数値が出てしまうのです。尿検査でも、蛋白が正しい数値が出にくいので尿蛋白が陽性になることもあり得ます。

少量のアルコールであれば影響が出ないこともありますが、血中のアルコールの分解速度は人によって異なり、影響の出る人と出ない人でわかれます。少なくとも5〜6時間以上、およそ半日くらいはかかりますので、できるだけ飲まないことが望ましいです。

アルコール摂取後に水を大量に飲めば、血中のアルコール濃度を下げられるといった話も聞きますが、これは気休め程度と思っておいたほうが良いでしょう。もしも飲んでしまってお酒が抜けきっていないのではと心配なときは、正直に事前にお医者さんにお酒を飲んだことを申告したほうがよさそうです。

3)飲むなら何時までが良い?

万が一健康診断前日に飲み会に参加しなくてはならなくなってしまった場合、なかなか断りにくいこともあるでしょう。病院からもらう健康診断の注意書きに、何時までと記載があるかと思うのでそれに従うのが1番よいかとは思いますが、あまりに大量のアルコールでなければ体内でアルコールが分解されるのに余裕を持って半日ほどだと考えて、次の日の健康診断の時間が8時であれば20時まで、9時であれば21時までだと高い確率で診断結果に影響は出ないと思われます。

但し、先ほど述べたようにアルコールの分解速度は人によって異なりますので、油断はせずになるべく禁酒を心掛けましょう。お酒と同様に食べ物も消化をするのにおよそ10時間以上かかりますので、健康診断の案内を受け取った時点で、何時までに食事を終わらせておくべきか計画しておくとよいかと思われます。

4)健康診断前の心掛け

健康診断でいい結果を出すためには、普段からあまり飲みすぎないように心掛けることはもちろんですが、それが難しい方は健康診断の前日には体の調子を整えるために、お酒を控えて、消化に良い食べ物を摂取することもお勧めです。例えばうどんや豆腐などの柔らかい食べ物は、消化にも良く栄養も摂ることができ、肝臓を休めてくれることにも役立ちます。その他にもほうれん草やキャベツ、じゃが芋も消化に良いと言われているので、野菜スープにして食べるのもお勧めです。

特にキャベツに含まれているキャベジンという成分は、様々な胃腸薬にも使用されており、胃炎の回復などにも効果が期待されています。それとは逆に、不溶性食物繊維と呼ばれる水に溶けにくい性質を持っている野菜は、胃に負担がかかってしまうためなるべく避けましょう。例えば、とうもろこし、ごぼう、レンコン、たけのこ、こんにゃく、キノコ、海藻類は消化のしにくい野菜です。

大量の摂取はなるべく避けたほうが良いと思われます。毎日飲みたくなる気持ちはわかりますが、2日に一度は休肝日を設けるなどして、肝臓や胃を休ませてあげながらお酒を飲むようにしたほうが良いでしょう。

いくらお酒が大好きでも、身体が健康でなければお酒は飲み続けられません。健康で楽しくお酒を飲むためにも、普段からの飲酒の仕方には気をつけ、自信を持って健康診断へと望めるように心掛けてくださいね。






今回のまとめ

1)アルコールが身体にもたらす影響

2)健康診断前にお酒を飲んだ時の影響

3)飲むなら何時までが良い?

4)健康診断前の心掛け