妊娠初期 飲酒あんなにお酒を飲んでいたあの人が、妊娠したらお酒を一切飲まなくなるというのもよくある話です。では本当にお酒は妊婦さんに悪いのか?どうして飲酒をしてはいけないのか?考えてみたいと思います。






あなたは大丈夫?妊娠初期と飲酒の4つの関係

1)妊娠初期の体調って?

そもそも、妊娠したら女性の身体はどのようになるのでしょうか?妊娠初期とは、妊娠したとされる日から2ヶ月目、週数でいうと大体4週目頃からです。この頃になるとお腹の中に胎のうと呼ばれる赤ちゃんの袋が見え始めます。お母さんの身体の中では、妊娠を維持するための「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」というホルモンが分泌されます。

このホルモンが分泌されることにより、身体が怠くなったり、胃がムカムカしたり、つわりの症状が起こり始めるのです。月経も止まるので、この頃になると妊娠に気づき始める女性が多いでしょう。ホルモンバランスが乱れるため、感情も不安定になることが増えていきます。受精卵がうまく着床できずに流産が起こりやすい時期であるため、この頃はなるべくストレスをためないようにのんびりと過ごすことが大切です。

赤ちゃんの先天性異常を避けるため、葉酸を摂取すると良いと言われています。1日400μgの摂取を厚生労働省は推奨していますが、食事から摂取するのは難しいのでサプリメントを活用しながら摂ることをおすすめします。

2)知っておきたいお酒が赤ちゃんに及ぼす影響

次に、どうしてお酒を飲まない方がいいとされているのかをみていきたいと思います。妊娠中にお酒を飲むと、血液中のアルコール濃度が高くなります。そのアルコールの含まれた血液が栄養と共に胎ばんを通じて赤ちゃんへと運ばれてしまいます。赤ちゃんは大人と比べてまだ肝臓の働きが未発達である為、アルコールを分解することができないのです。

そうすると常に酔っ払った状態が続いてしまい、赤ちゃんの神経細胞の成長が止まってしまったり、細胞に傷がついたりしてしまいます。その影響から発育が遅れ、低体重、低身長で生まれてしまったり、脳の発達が遅れてしまうと注意欠陥や多動性障害(ADHD)など、学習障害を引き起こしてしまう可能性もあるのです。容姿にも、平たい顔つきになってしまったり、小頭症や鼻や目が小さくなるなど様々な影響が出ると言われています。

妊娠中に気にせずに飲酒をしていると、こういった障害をもつ赤ちゃんが生まれる可能性が、飲酒をしていない妊婦さんに比べて5〜10%高くなると言われているのです。 もしかしたらまだ妊娠に気付く前に飲酒をしてしまった!と不安になる方もいるかもしれませんが、妊娠に気付く前の妊娠超初期と言われる時期のアルコール摂取は、赤ちゃんへの影響はまずないと言われています。

可愛い赤ちゃんに会うためにも、妊娠に気付いたその時からしっかりと気を付けていくようにしてください。

3)飲めないことがストレスになるかも?

先ほど述べた通り、妊娠中の飲酒は様々なリスクが含まれます。それでも、お酒が大好きで呑めないことがストレスになるという方もいらっしゃるかもしれません。妊婦さんがストレスをためないよう欧米では、絶対にダメとは言わず、妊娠初期の状態であれば1日にグラス1〜2杯程度であればOKと言われています。但し、これは欧米人の体格に合わせた話です。

厚生労働相では、小柄な日本人女性にはこれは当てはまらないと言われていますし、飲まないことが基本とされています。どうしてもの場合、1週間に1度少量のアルコール(純アルコール10g・ビール250ml)までならば安全と言われていますが、100%飲まないことが一番の安全策であることは覚えていてください。

4)アルコールの代わりになる物を見つけよう

なるべくアルコールを取らないことが1番安全なので、口寂しくなったときは代わりになる物を見つけておきましょう。炭酸飲料やノンアルコール飲料をうまく活用するのも1つの手です。ノンアルコールビールや、ノンアルコールカクテル、日本酒や焼酎のノンアルコールも今は出ているので、普段からお気に入りを見つけておくと良いかもしれません。

但し、ノンアルコール飲料にも1%未満のアルコールは含まれているということと、糖分も含まれているので飲み過ぎると太ってしまう可能性もあります。飲み過ぎには必ず注意してください。誰かと一緒に食事をして飲み会気分を持ちながら、楽しい気持ちでノンアルコールを楽しめるといいかと思います。

大好きなお酒を禁止される期間は辛いかもしれませんが、健康な可愛い赤ちゃんを産むためにも、なるべくアルコールは我慢してゆったりした気持ちを持ちながらマタニティライフを送れるように自分なりの工夫をしてみてくださいね。






今回のまとめ

1)妊娠初期の体調って?

2)知っておきたいお酒が赤ちゃんに及ぼす影響

3)飲めないことがストレスになるかも?

4)アルコールの代わりになる物を見つけよう