妊娠初期 飲酒妊娠中にお酒を飲んではいけないとは聞くけど、どうして飲んではいけないのか?飲むことによってどんなことが起こるのか?そこで意外と知らない妊娠とお酒の関係をご紹介します。






意外と知らなかった!妊娠初期と飲酒の4つの関係

1)妊娠初期頃の身体の状態

一般的に、大体の方が妊娠に気がつくのは妊娠初期と呼ばれる5週目頃の、最終月経より2ヶ月目くらいとなります。妊娠初期になると、身体に様々な妊娠のサインが出始めます。一番わかりやすい症状としては、生理の遅れです。生理予定日から10日〜2週間ほど遅れると、妊娠の可能性があると言われています。

その他にも、熱っぽい日が3週間以上続いたり、寝ても寝ても眠気がとれなかったり、おしっこの回数が増えたりと様々な症状が身体に出始めます。胃がムカムカする、つわりもこの頃からです。

なぜこのような症状が起きるのかというと、身体の中で妊娠を維持させるための「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」というホルモンが分泌されるためです。身体も精神的にも辛い期間となりますし、流産の可能性も高い時期になりますので、飲み会で夜出歩くなどは避けて、家でゆっくり過ごすことをおすすめします。

2)アルコールに注意し始める時期

先ほど述べたように、妊娠初期頃からは身体に様々な変化が出始めます。胎のうと呼ばれる赤ちゃんの袋も見え始めるのがこの時期であり、この頃から赤ちゃんとお母さんの身体は繋がり始めます。妊娠初期前の0〜4週目くらいを妊娠超初期と呼びますが、この頃はまだ妊娠に気がついておらず、たくさんアルコールを飲んでしまったと不安になる方もいるでしょう。

しかし妊娠超初期頃はまだ胎のうも胎盤も出来上がっていないため、過剰な摂取でなければ赤ちゃんへの影響はほとんどないと言われています。ワインを6杯以上、毎日摂取していたとなれば話は別ですが、ビールを1日グラス4杯程度までであれば特に問題はありません。妊娠初期に入って、妊娠したとわかったその時からお酒には注意をし始めるようにしてください。

3)どうしてアルコールに注意するのか

ではどうして、アルコールには注意をしないといけないのでしょうか。アルコールが赤ちゃんに与える影響を説明します。お母さんがアルコールを摂取すると、お母さんの血液中のアルコール濃度が高くなり胎盤を通って赤ちゃんへと直接届きます。大人は肝臓でアルコールを分解する機能ができあがっていますが、まだ身体が出来上がっていない赤ちゃんはそうではありません。

アルコールが分解できず、身体の中に残ってしまい、常に酔っ払ったような状態になってしまうのです。そのアルコールが赤ちゃんの神経細胞を傷つけ、障害を引き起こします。これは胎児性アルコール症候群と呼ばれていますが、胎児性アルコール症候群を起こすと

・低体重や低身長の発育障害

・注意欠陥や、多動性障害(ADHD)

・学習障害

・顔が平たい状態で産まれる

・眼や鼻が小さい

・下顎が大きい

など様々なリスクを引き起こします。

ビール350mlを1日6杯以上、70〜80mlのアルコールを1週間に数回以上摂取すると、胎児性アルコール症候群を起こす可能性が40%上がるとも言われています。お酒が大好きな方も、妊娠したら過度な摂取には注意をしましょう。

4)お酒との向き合い方

妊娠中にお酒を飲みたくなる時がどうしてもあると思います。1日少量程度(ビールをグラスで1〜2杯、250ml)であれば問題ないとは聞きますが、海外の方の基準であるため小柄な日本人に当てはまるとは言い切れません。赤ちゃんの為には、我慢することが100%安全です。どうしても飲みたくなってしまった時は、ノンアルコール飲料や、炭酸飲料を上手に利用しましょう。

但し、ノンアルコール飲料にも1%未満のアルコールが含まれているものもあります。あまり飲み過ぎないように注意が必要です。炭酸飲料も、糖分がたくさん含まれているので口寂しいからといって頻繁に飲んでいると、太ってしまう原因になるので気をつけてください。

以上ご説明したとおり、妊娠初期からの飲酒は赤ちゃんといろんな関係を持っています。大切な赤ちゃんを元気に産んであげるためにも、お酒には十分注意をしながら楽しいマタニティライフを送ってください。






今回のまとめ

1)妊娠初期の身体の状態

2)アルコールに注意し始める時期

3)どうしてアルコールに注意するのか

4)お酒との向き合い方