飲んでないのに二日酔い朝起きたら頭痛と吐き気がします。どうも二日酔いらしいのです。でも昨日の夜は仕事で帰宅した時間が遅かったので、買ったお惣菜と一緒に第三のビールや発泡酒を飲んだだけなのです多量のアルコールを飲んでいないのに二日酔いになったのはなぜでしょう?






意外と知らない真実!飲んでないのに二日酔いになる3つの事実

1) 二日酔いの原因は?

お酒をたくさん飲んだ翌日に二日酔いに苦しむと、「もうこんな飲み方はしない」と心に誓う人はたくさんいるはずです。気持ち悪いし頭は痛いし、気分が悪くて何もしたくありません。しかし大半の人が同じ過ちを繰り返します。お酒を飲みすぎると二日酔いになる事は皆さん知っていますが、どうして二日酔いになるのかよく理解していない人もいると思います。お酒を飲むと胃で20%・小腸で80%が吸収されます。吸収されたアルコールは血液を通して全身を巡ります。

この吸収されたアルコールが肝臓へ運ばれ、ここで分解されるのには一定の時間がかかります。そして分解されてアセトアルデヒドに変わり、これが二日酔いの頭痛や吐き気などの不快な症状を引き起こす原因になります。

2) アセトアルデヒドについて

アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質です。アルコールが吸収されると肝臓で2回に分けて代謝され、最終的には二酸化炭素と水に分解されて排泄されます。アセトアルデヒドとはこの途中で生成されるアルコールの中間代謝物なのです。これはアルコールよりもはるかに強い毒性があり様々な不快な生体反応を起こします。 肝臓で代謝できるアルコールの量は決まっていて、缶ビール1本でも2時間半はかかります。一度に多量のアルコールを摂取すると飲んだ分だけ体内にこの中間代謝物のアセトアルデヒドが蓄積されます。

3) 少ししかお酒を飲まなくても二日酔いになる3つの原因とは何か?

しかし何故か、たくさんアルコールを飲んでいないのに二日酔いになることがあります。肝臓が疲れているのかなと思ったりもしますが、それだけが原因ではありません。

(1) 脱水症状だった

朝からほとんど水分を取らずに仕事を続け、しかも炎天下で野ざらしの状態だったら脱水症状を起こします。真夏に浜辺でバーベキューをするときにも水分摂取を怠ると、同じように脱水症状を引き起こします。時々「ビールも水も一緒!などと言ってそのカラカラの状態でビールをごくごく飲む人がいます。血液中の水分が不足しているのでその分血中アルコール濃度が高くなります。アルコールの吸収が速まり、分解が追い付かないので少量のアルコールでも二日酔いになります

(2) 胃酸過多

職場で人間関係の問題を抱えてストレスが溜まったり、暴飲暴食や過度のダイエットで食生活が乱れると、それが原因で胃粘膜を刺激し胃酸過多になることがります。この胃酸過多の状態は夜間の睡眠中、特に明け方の空腹時によく起こります。この時にたくさん湧いてきた胃酸が胃壁や胃粘膜を更に攻撃して胃の中が荒れるので、吐き気や食欲不振を起こします。

(3) 飲んだお酒の種類に原因が!

先ほど説明したとおりアルコールを摂取してから分解されるまでの途中の段階で、アセトアルデヒドに変わります。そしてこれが蓄積すると二日酔いになります。 アルコールを多量に摂取して吸収されると肝臓はそのアルコールの量の分、代謝作業が忙しくなりアセトアルデヒドが蓄積されます。 そして何と、アセトアルデヒドの種類は1つではなく、アルコールの種類によって変わってしまうのです。種類が増えると肝臓内で同時にそれぞれのアセトアルデヒドを分解しなければいけません。

1種類を分解するよりもはるかに多くの負担がかかり、時間もかかります。その結果、少ししかお酒を飲んでいないのにアセトアルデヒドが体内に残り、二日酔いになるのです。 日本酒やワインなどの醸造酒はアルコール精製を行うので複数のアルコールが含まれ、肝臓での代謝作業に時間がかかります。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒には1種類しか含まれないので、集中して代謝作業が出来ます。

4) 少しもお酒を飲んでいないのに二日酔いのような症状が出た時は要注意!

しかし本当にお酒を1滴も飲んでいないのに、朝起きたら吐き気や頭痛・眩暈がするということもあります。この原因は脳梗塞などの脳の病気や自律神経障害・メニエール病などの耳鼻科領域の疾患の場合もあります。高血圧や糖尿病が指摘されている人はリスクも高くなります。このような病気になると深刻な事態を招きます。しばらくお酒を飲んでいないのに酷い二日酔いのような症状になったときは至急病院を受診しましょう。

また、先ほどのような少量のお酒で二日酔いの場合にも、時間が経っても症状が軽くならない時や時間が経つほど症状が重くなる時は、すぐに病院へ行きましょう。






今回のまとめ

1) 二日酔いの原因は?

2) アセトアルデヒドについて

3) 少ししかお酒を飲まなくても二日酔いになる3つの原因とは何か?

4) 少しもお酒を飲んでいないのに二日酔いのような症状が出た時は要注意!