授乳 アルコールやっとの思いで無事に出産し、達成感を得た妊婦さん。妊娠中にずっと厳禁でいたアルコールを出産と同時に解禁してほしいと思うのは正直な気持ちであるかと思われます。今回は授乳とアルコールについてご紹介します。






授乳期のアルコールはいつから大丈夫?飲む時の4つの注意点

1)母乳の出具合を認識する

(1)母乳の出具合は個人差がある

母乳の出具合、いつまで授乳するかは個人の体質、乳幼児の母乳の好み具合、ライフスタイルに大きく依存してしまいます。母乳がよく出る、赤ちゃんがいつまでも母乳を好む、仕事復帰のためいついつまでに断乳したいなど本来の母乳に関してのスタンスを認識することにより、アルコールの解禁具合も異なってきます。

(2)いつまで授乳するか決める

もし、母乳の出が良く、断乳したくても母乳の出がいいのでやめられない、赤ちゃんが母乳を好み、しばらく母乳が続くようであれば、だいたいいつまで授乳するか目安を決めておきましょう。いつまで、授乳するかの目安を持つか持たないかで、アルコールを我慢できるかできないかなどのスタンスを設けるだけでだいぶ精神的なストレスも軽減されます。

また、母乳の出が悪い、二人目、三人目、仕事復帰を目論んでいるなどから断乳をしたい方は、粉ミルクに慣らしておき、助産婦さんなどに相談して、断乳の相談をしてみるのもおすすめです。

(3)アルコールの摂取による母乳の質

アルコールを摂取すると母乳の質に何らかしら影響がします。お母さんが摂取したものが想像以上に早く母乳に反映します。カレーを食べたらカレーっぽい母乳が出ると言う話は聞いたことはありませんか。特にアルコールは他の食物に比べて母乳に反映する力が早く、アルコールを飲んですぐに間をあけないで母乳を与えると、ストレートに赤ちゃんにアルコールを与えてしまうことすらなってしまいます。

赤ちゃんには、まだまだ体の機能と作りつつある段階です。アルコールを分解する力はほぼ皆無と言っても過言ではないでしょう。赤ちゃんを正常に育てるには、質のいい母乳を与えてあげたいものです。

2)アルコールによる上手な育児ストレス解消

(1) アルコールを摂取したら間を空ける

出産をしてから何らかしらお祝いムードが続きます。お七夜、お宮参り、お食い初めなどまだまだ首も座っていない状態のうちから、まわりの大人達は赤ちゃんのイベントにかこつけて、お酒の席を楽しんでます。当然、お酒を嗜んでいたお母さんも飲みたいところですよね。しかし、授乳中のアルコールは厳禁、注意と聞かされます。確かに妊娠中は、我慢するしかないのですが、無事に出産したのであれば、多少はたしなみたいのが正直な所です。

摂取量を控え、母乳の感覚を置き、粉ミルクで対処して、母乳を2、3回分くらいは絞りだしておくのが賢明です。

(2) 適量を守る

出産前にどれくらいお母さんが普段からアルコールを嗜んでいたかの量も関わってきます。多少、出産後のアルコールは解禁になったとはいえ、それなりの適量があります。ビールや酎ハイ350ml缶1本、ワイングラス1杯くらいに止めておきましょう。ほどほどに楽しむ程度にして、あくまでも授乳中に大量のアルコールの摂取は控えたいものです。

(3) 母乳の感覚を空ける

昼食時のイベントでアルコールを飲むという機会でしたら、2、3時間空けて、2、3回分の授乳はミルクにするのが賢明です。特に昼間のアルコールはまわりやすいので、就寝前位の母乳は控えておきましょう。また、夕食時にアルコールを摂取する機会でしたら、その日の夜の授乳はミルクにして、翌朝、起きがけの1、2回分くらいは、母乳を絞り出しておくくらいが賢明でしょう。アルコールを摂取した夜の就寝中にできた母乳は出しておきたいものです。

3)新生児期のアルコールは控える

(1) 新生児期のアルコールは控える

赤ちゃんを産んだばかりの新生児期、2、3ヶ月くらいは授乳感覚が短く、暇さえあればおっぱいを与えていませんか?そんな時期にアルコールを与えてしまうのは、ストレートにアルコールを与えてしまうようなものです。できれば、この時期に飲酒しないのに越したことはないです。

(2) 新生児期のお酒の席の過ごし方

新生児期は、お七夜、お宮参り、お食い初めとイベントが盛りだくさんです。よってお酒の席も多くあるかと思われますが、周りの理解を得て、お母さんはソフトドリンクでの乾杯に止められるようにしたいものです。また、どうしても周りが進める、自分も飲みたいというのであれば、少しづつ適量を守り、おつまみ、食事を中心に大量にアルコールを摂取しないようにしたいものです。

(3) ルールを守る

新生児期のお酒の席も過ぎて、赤ちゃんもすくすくと育ってきて、夜も寝てくれるようになり、果汁や離乳食などをそろそろ与える時期になると、お母さんも甘えが出てきます。そろそろアルコールもいいかなと思いはじめます。また、育児ストレスも想像以上に大きいものです。
個人差はあるものの、適量のアルコールで気分転換、育児のストレスが解消できるのであれば、適量を守り、赤ちゃんの健康を損なわない、常識を守る程度で上手にストレスを解消していきたいものです。

4)食生活を見直す

どうしても授乳中にアルコールを摂取したいのであれば、アルコールの適量を守る、授乳の感覚を空けるなどは言うまでもないですが、アルコールを摂取すると同時に母乳に良い食事をとることが賢明です。バランスの取れた食事を摂取することで、アルコールの吸収を抑えて、その後の母乳の生成にも役立ちます。脂っこいもの、甘いものなどの摂取は控え、野菜や豆類などを中心とした食生活をとることが大切です。

また、水分を多くとることも大切です。

いかがでしたか。授乳中のアルコールは、適量を守り、授乳中の間隔を開ける事、バランスの良い食事、水分を多く摂取するなどして上手にアルコールを摂取して育児の気分転換を図り、育児を楽しむ事が大切です。






今回のまとめ

1)母乳の出具合を認識する

2)アルコールによる上手な育児ストレス解消

3)新生児期のアルコールは控える

4)食生活を見直す