お酒 吐き気忘年会や送別会などの飲み会の時に、お酒を飲んでいる最中に吐き気を催す人がいます。そしてこのまま酔いつぶれて眠ってしまう人もいますが、吐いてスッキリしたからと飲み直す人もいます。今回はお酒と吐き気の関係についてご紹介します。






あなたは大丈夫?お酒と吐き気の3つの関係

1) 飲んでいる最中の吐き気も二日酔い?

忘年会などの飲み会で盛り上がって2次会へ行き、その後も調子に乗って3次会・4次会に流れていくことがあります。そうすると翌朝に頭痛・吐き気の二日酔いに襲われます。 しかしお酒を飲んでいる最中に吐き気を催してしまうのは二日酔いとは言わず、「悪酔い」と言います。 二日酔いがお酒の飲み過ぎで起こるものに対し、「悪酔い」は、アルコールの代謝の力が弱いことによって起こる症状なのです。 この2つは一緒ではありません。

2) 悪酔いしやすい人は?

お酒を飲むと肝臓内で代謝作業が始まります。この時にアセトアルデヒドが生成されて、これが全身に回ると嘔吐中枢を刺激して吐き気などの悪さをします。 悪酔いをする人は、実はあまりお酒が強くない人なのです。それはアルコールの代謝の力が弱い人が多いからです。二日酔いになるのがお酒を飲んで約8時間後に対し、悪酔いは飲んでから2時間程度で症状が出てきます。

代謝の力が強い人よりもたくさんの時間がかかるので、同じ量のお酒を飲んでいるとアセトアルデヒドがどんどん蓄積されます。

3) お酒と吐き気の3つの関係

(1) アセトアルデヒド

お酒を飲むと分解の途中で、アセトアルデヒドが生成されます。これは大変毒性が強く、蓄積されると全身に回ります。これは嘔吐中枢にも刺激を与えるので、吐き気を引き起こします。 アセトアルデヒドは発癌性のある有害物質です。吐き気が起こっているということは、その時の体の中にはたくさんのアセトアルデヒドが生成されているのです。

(2) 胃への刺激

お酒は辛い物などと同じ、刺激物の仲間です。胃に入ると胃酸をたくさん分泌させるので粘膜を剥がし、胃を直接痛めつけます。そうなると炎症を起こし吐き気を起こします。胃炎の程度は約3日で治りますが、その間にもお酒を飲むとすぐに吐き気を起こします。 また、お酒と一緒に食べ物をたくさん食べすぎても吐き気を起こします。お酒を飲むと胃の動きが悪くなり、食べ物の消化が遅れます。

そうすると胃の中に停滞する時間が長くなり胃を直接刺激するので吐き気を起こします。

(3) お酒の種類

お酒の種類も嘔吐の原因になります。アルコールの強いものをたくさん飲むと、胃を直接刺激して吐き気につながります。また、醸造アルコールのように1つのお酒に複数のアルコールが混ざっているものは、発生するアセトアルデヒドの種類もその分増えるので分解に時間がかかり、吐き気を感じさせやすくなります。アルコール以外の不純物が含まれているお酒もアルコールの代謝の妨げになるので、吐き気や悪酔いしやすくなります。

4) お酒で吐き気を起こさないための予防方法は?

お酒の味や飲む場の雰囲気が好きなのに、飲むとどうしても悪酔いや二日酔いを起こしてしまうからと悩んでいる人もたくさんいます。特に毎回悪酔いしていたら、一緒に飲む人にも迷惑がかかります。 前にも書きましたが、アセトアルデヒドがは有害物質で何回も生成と蓄積を繰り返すと、将来癌などの怖い病気に罹る可能性が高まります。 こうならないためにも、酔いや吐き気を起こさないことが大切です。

(1) 空腹でお酒を飲まない

お酒を空腹で飲むと、吸収が速まります。乾杯のビールを飲んだだけで顔を真っ赤にする人っていますよね?吸収がいくら早くなっても、分解の速さは早くなりません。この調子で飲むと、アセトアルデヒドが蓄積されて早い時間から吐き気をもよおします飲み会前におにぎりなどの軽食やチーズなどを胃の中に入れておくと吸収の速さが抑えられます。

(2) 飲み会前にヘパリーゼを飲む

コンビニエンスストアですぐに買える、ヘパリーゼを飲み会に行く前に飲んでおくのも効果的です。 これには、アルコールの代謝を高める成分が入っています。少しでも代謝力を高めれば、気持ち悪い症状を防ぐ手助けになります。

(3) ちゃんぽんは避ける

お酒をちゃんぽんすると酔いやすいというのは本当です。乾杯でビールを飲んで次にハイボールや酎ハイを飲み、2次会では日本酒を飲むなど、お酒の種類が変わるたびに蓄積されるアセトアルデヒドの種類が変わるので、代謝が遅くなりアセトアルデヒドが蓄積されます。

(4) 適量を知る

自分のお酒の適量を知ることはとても大切です。悪酔いする人は特に知っておかないと、飲んでいる間にどんどん気持ちが悪くなり、トイレにこもらなければならなくなります。どの程度で体に変化が出てくるのかを知っておけば、飲むペースも遅くなり間にお水やソフトドリンクを入れて間を繋げることが出来ます。そしてある程度回復してきたことが感じられたら、またお酒を飲めばいいのです。 自分の適量を知り、その適量を守りましょう。






今回のまとめ

1)飲んでいる間の吐き気も二日酔い?

2)悪酔いしやすい人は?

3)お酒と吐き気の3つの関係

4)お酒で吐き気を起こさないための予防方法は?