
あなたは大丈夫?飲む前の二日酔い対策とは
1)お茶
(1)カフェイン
カフェインと言えば、コーヒーや紅茶ですが、カフェインはお茶にもしっかりと含まれています。眠気覚ましにカフェインを摂ると頭がスッキリしますよね。同じように、カフェインにはアルコールによってマヒした脳の働きも、復活させる作用があります。さらに、高い利尿作用により、有害物質アセトアルデヒドをカラダの外に排出する働きもあります。またカフェインは、アセトアルデヒドを分解するために必要なブドウ糖を増やす作用もあります。そしてお酒によるカラダのむくみも解消されます。
(2)タンニン
柿にも含まれているタンニン。タンニンは、アルコールの吸収を抑えると同時に、利尿作用もあります。さらに、ノドの渇きも抑える効果もあるので、お酒を飲んだ後の脱水症状の予防にも効果があります。
2)アブラナ科の野菜(ブロッコリー、キャベツ、大根、カリフラワーなど)
ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれる「スルフォラファン」は昔から「肝臓の解毒機能に関わる」といわれてきました。スルフォラファンは特に新芽に多く含まれています。
3)梅干し
二日酔いは、アルコールに含まれる糖質を処理する肝臓の能力が追いつかないのと、血液中の酸素が不足する状態です。
(1)梅の浄血作用が、二日酔いで濁った血液をきれいにし、頭をすっきりさせます。
(2)お酒を飲む前に梅肉エキスを飲んでおくと二日酔いの予防に効果抜群です。簡単に手に入る梅干しは、私のお勧めです。
4)しいたけ、またはしいたけ茶
(1)椎茸
椎茸(しいたけ)の菌糸体は二日酔いをピタリと治すほど良く効きます。椎茸の薬効を期待する場合、一日の摂取量は三枚程度です(それより多くも無害です)
(2)しいたけ茶
しいたけは、あまり消化の良い食べ物ではないので、そのまま食べても十分に消化吸収できないという人もおられるでしょう。そんな方は、椎茸茶を飲むと効果的です。
【しいたけ茶の作り方】
①干ししいたけ2~3枚を薄切りにしてカップに入れます。
②それに熱湯を注ぎ、そのまま一晩おいて、翌朝飲みます。
5)脂肪(バター、ドレッシング、ナッツ類)
脂肪は胃の中ではほとんど消化・吸収されず、その下の十二指腸ではじめて消化され、吸収に長い時間がかかります。その結果、アルコールの胃での吸収を大幅に防ぎ、そして腸での吸収速度をゆっくりにすることから急激な酔いを防止します。
(1)飲む前に軽く脂肪分を取る
(2)飲みながら脂肪分の多いナッツ類を取る
6)チーズ、レバーを食べる
(1)良質のタンパク質
肝臓の働きを助け、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分離してくれます。飲む前にチーズを食べると胃への負担を軽くしてくれます。
(2)メチオニン
レバーには強肝剤としての働きがあるため、肝臓の働きを強くするにはレバーを食べることと言われています。含硫アミノ酸の一つでメチオニンが、アルコール性飲料の害から肝臓を守るからです。
7)ネギ、ニラ、にんにくなど
・ビタミンB1
ネギやニラ、にんにくに含まれるビタミンB1は、肝臓のアルコール代謝に必要な成分です。アリシンという物質との複合体で存在し、体内に長くとどまることができる優れたものです。
8)納豆
(1)納豆のネバネバは、胃壁をアルコールの刺激から守ってくれます。
(2)ビタミンB2
納豆菌から大量に作り出されるビタミンB2は、アルコールの分解を早める働きをします。
(3)水に溶けるタンパク質やアミノ酸
納豆は納豆菌のタンパク分解酵素で、水に溶けるタンパク質やアミノ酸になっています。水に溶けるタンパク質やアミノは、アルコールの吸収をコントロールしてくれて、アミノ酸が肝臓のアルコール分解を助けます。
※お酒を飲んでいる時にタンパク質の食品を取ると、タンパク質とアルコールを吸収します。そして胃でアルコールが吸収するスピードを調節し、肝臓でアルコール分解機能を高めてくれる効果を期待できます。
9)豚肉、卵
豚肉や卵には、「メチオニン」や「Lシステイン(メチオンが元)」が多く含まれています。これらは、肝臓の毒素や老廃物の排除、また代謝を促進し、二日酔いを予防する働きがあります。さらにLシステインは、有害物質アセトアルデヒドの抑制効果が期待され、うたわれることが多くなってきました。また卵は、二日酔い予防だけでなく二日酔いの症状を和らげることでも知られています。
今回のまとめ
1)お茶
2)アブラナ科の野菜(ブロッコリー、キャベツ、大根、カリフラワーなど)
3)梅干し
4)しいたけ、またはしいたけ茶
5)脂肪(バター、ドレッシング、ナッツ類)
6)チーズ、レバーを食べる
7)ネギ、ニラ、にんにくなど
8)納豆
9)豚肉、卵