日本酒 酔いやすい旅館に泊まりに行くと、美味しい料理と共に日本酒が出されることがあります。日頃飲まない人でも、日本酒の口当たりの良さに、ついつい飲み過ぎて気づいたら酔っていたなんて事もあるかもしれません。日本酒が酔いやすい4つの理由を考えてみましょう。






意外と知らない真実!日本酒が酔いやすい4つの原因

1)日本酒の魅力

「酒は百薬の長」と言われているように、日本酒にもさまざまな効果を期待することができます。

 

(1)飲酒はストレスの解消や食欲の増進

(2)睡眠の促進などにつながる

(3)善玉コレステロールを増加させて動脈硬化の危険をやわらげる

(4)日本酒には7種類のアミノ酸が含まれています

肌の天然保湿成分として機能してくれるプロリン、アンモニアなどの解毒に寄与してくれるアルギニン、骨格筋に働いてくれるロイシンやイソロイシンなど、さまざまな有益な働き方をしてくれます。日本酒に含まれるフェルラ酸(ポリフェノール)は、ガン細胞のアポトーシスを選択的に進めたり、認知賞に対する効果を発揮したりすることが期待されています。 ※ただし、定量のお酒を飲むならば…の話です。

2)日本酒は醸造酒であること

(1)醸造酒は、お酒の基本となる製造方法です。

 

醸造とは「醸す」という字を使いますが、まさに原料を醸して作るのが醸造酒です。 『醸す』とは麹に水を加えることです。お米や麦などは、麹を加えるとでんぷん質が糖分になります。糖分をエネルギーに変える酵母菌を加えると、酵母菌が糖分を分解してアルコールが作られます。このアルコールが日本酒やビール、それからワインなどが持っているアルコール分というわけです。・蒸留酒はこの醸造酒に『蒸留』という過程を加えたものです。

(例)米と麹を醸造して造るのは日本酒。その日本酒を蒸留し造られたものが、焼酎となっているわけです。

(2)醸造酒に含まれる不純物とは?!

不純物といっても、体に悪いものや害を及ぼすものというわけではありません。醸造酒に、含まれているフーゼル油やタンニンが二日酔いの原因になっていると言われているのです。・醸造酒を煮沸して、フーゼル油やタンニンが取り除かれている『蒸留酒』の方が二日酔いしにくいと言われています。同じワインでも、白ワインは赤ワインよりも、この不純物が少ないため、より酔いにくいと言われています。

3)ちょうどいいアルコール度数

一般的に酔いやすいと言われているアルコール度数は12~14%ほどです。日本酒は平均15%です。日本酒は口当たりが良く飲みやすく、物によってはたくさん飲めますので、気付かないうちについ飲み過ぎてしまうのです。飲み過ぎが原因で二日酔いになるのであって、決して日本酒や醸造酒が悪いってことではありません。単に許容量さえ守ればいいのです。日本酒の適量は1合(180ml)程度といわれています。

 

自分でお酒が弱いと思う方は量を減らしましょう。また、女性は男性と比べてアルコールの分解率がやや低いと言われているので1合では多すぎる可能性があります。

4)飲みやすさから、空腹の状態で口にする

・料理とともに日本酒を味わうようにすることが必要です。空きっ腹で飲むと胃壁や肝臓にも負担をかけてしまいます。食事をしつつゆっくり飲むことで、アルコールの分解を助けることにもなり、日本酒と料理二つを楽しむことができるでしょう。・上手に水を利用する。 酒と酒の間に水を飲むことを「和らぎ水」といいます。

 

酒と酒の間に水を飲むなんて、邪道だ!なんて思う人はいないでしょうが、もしそうなら「割り水燗」(酒を水で割って燗にする)を酔いが回ってきたら飲むのも対策のひとつです。

5)熱燗と冷酒での酔い方の違い

・熱燗を飲んで酔いやすく感じるのはなぜか?

温かいお酒を飲むことにより、体の中が温まり、胃の中でのアルコールの吸収を早めているからと言われています。代謝が良くなると、内臓も活動的になるので、お酒のアルコールの吸収が早くなるわけです。でも、熱燗のポイントは、自分自身で酔いの加減が分かる!ということです。自分なりの良い加減を知ることができるので、自分で適量をコントロールしやすくなります。

・冷酒は酔いを感じにくい?

冷酒の場合、体が中が冷えることにより、アルコールの吸収が遅り酔いを感じにくくなります。キンキンに冷えたお酒は、飲みやすくおいしく感じるので、ついつい飲み過ぎてしまう傾向があります。ここでのポイントは、その時に(リアルタイムで)自分の状態が分からないということです。

後からしっかり酔いはやってくるわけです。吸収が遅いですが、分解しなければいけないアルコールの総量は同じです。冷酒は、酔い具合を自覚しにくいため、悪い酔いをしやすいのです。

6)おつまみで、酔いを回避

おつまみは、低カロリー・高タンパク・ビタミン・ミネラルが多いものがオススメ!

・枝豆の塩ゆで・・・ビタミンCが豊富なので、アセトアルデヒドの分解を促進する効果があります

・揚げ出し豆腐・冷奴・・・豆腐の原料である大豆は良質なタンパク質で、アルコールの分解能力を高めてくれます

チーズ・・・チーズのタンパク質は肝臓の働きを活性化させ、アセトアルデヒドの分解を促します

・大根サラダ・大根おろし・・・大根に含まれるアミラーゼが酔いの解消に有効とされています

・あさりの酒蒸し・あさりバター・・・あさりに含まれるタウリンが胆汁の分泌を促すので肝機能が高まります

・もずく・納豆・・・ネバネバ系の食べ物に含まれる、粘り成分ムチンは腸や胃の粘膜を保護してくれます。

・焼き鳥・・・鶏肉のタンパク質には、必須アミノ酸メテオニンが含まれているので酔いの解消に役立ちます。