二日酔い りんご二日酔いの時には柿を食べると良いと、昔から言われてきました。しじみ汁やはちみつなども二日酔いを治す効果があると言われています。そして健康維持に絶大な効果がある「りんご」も二日酔いで力を発揮するそうです。どのような効果があるのか紹介します。






意外と知らない真実!二日酔いとりんごの5つの関係

1) 二日酔いの症状とは

二日酔いには様々な症状があります。代表的な症状は次の通りです。

(1) 頭痛

目が覚めた時に、強烈な頭痛で体が動かせない時ってありますよね。これはお酒の飲み過ぎが原因なのですが、さらに3つの種類に分かれます。まずはアルコールにより血管が無理やり拡張し、ズキズキと脈を打つように痛む頭痛です。 そして飲んだお酒を肝臓で代謝させるときに発生したアセトアルデヒドが脳の血管付近の神経を刺激して起きる頭痛もあります。 更にもう一つ、脱水による頭痛です。脱水で脳が沈下して静脈が刺激を受けて頭痛を起こします。このタイプは起きている間は頭痛がひどくなり、横になると頭痛が少し和らぎます。

(2) 吐き気・嘔吐

二日酔いの吐き気もとても困ります。仕事に行かなければいけないのに、吐き気のせいで遅刻をしたら最悪です。この吐き気は肝臓でアルコールの代謝中に発生した、アセトアルデヒドが嘔吐中枢を刺激することで起こります。吐いてスッキリする事もありますが、二日酔いの嘔吐を繰り返すと吐血などの深刻な状況に陥る可能性があります。

(3) 胃もたれ

アルコールや刺激物の大量摂取により、胃酸が多量に分泌されて胃粘膜が剥がれ落ちます。その状況でお酒を飲み続けて胃壁を直接刺激したことで胃もたれが起こります。これも何回も繰り返すことで、胃潰瘍になる事があります。

(4) 倦怠感

お酒を飲むと肝臓は、アルコールの代謝を最優先させます。そしてお酒の代謝が終わるまで、眠っている間も休まずに肝臓は代謝の活動を続けます。しかし肝臓には解毒作用や有害物質の除去など、他にもやるべき仕事があるのです。アルコールの代謝中には、他の作業が出来ません。肝臓の疲れと疲労物質の蓄積により、酔っ払って熟睡したはずなのに体には疲れが残っているのです。 この他にもふらつきや眩暈・口臭など、不快な症状がたくさんあります。二日酔いになるととても辛いので、できる事なら一瞬でこれらの症状を消してしまいたいと心底願い後悔します。

2) りんごについて知っていますか?

りんごは日本国内では約50%が青森県で生産されています。9月から11月に収穫時期を迎えますが、長期間の貯蔵が可能なので、最近ではほぼ1年中いつでも食べられます。 「1日1個のりんごで医者いらず」と昔から言われている通り、りんごを毎日食べると風邪をひきにくくなり健康が維持できます。それはりんごには健康に役立ついくつもの栄養分が含まれているからです。

代表的なのがビタミンC・食物繊維・リンゴポリフェノールで、ビタミンCには免疫力を高める作用があり、食物繊維には便秘予防や腸内細菌のバランスを整える作用があります。リンゴポリフェノールには強い抗酸化力があります。

3) 二日酔いとりんごの5つの関係とは?

りんごに豊富に含まれるビタミンCや食物繊維・リンゴポリフェノールは健康維持に効果があると知られていますが、実は二日酔いにも効果を発揮するのです。ご存知でしたか?

(1) アセトアルデヒドの代謝を助ける

お酒を飲み過ぎると体内にアセトアルデヒドが溜まり、頭痛や吐き気などの不快な症状をもたらします。このアセトアルデヒドは代謝により酢酸に変化しますが、この酢酸は体に害を与えません。溜まったアセトアルデヒドを早く代謝させれば、二日酔いの症状は軽くなります。 りんごにはビタミンCが多く含まれています。このビタミンCにはアセトアルデヒドの代謝を助ける働きがあるのです。

(2) 食物繊維が肝臓の働きを助ける

りんごには食物繊維が豊富に含まれています。これは消化管を通過するときに、消化しないで腸までたどり着きます。そして中性脂肪や老廃物を吸着し、体の外に排除します。このような不純物を排除することにより、腸内の善玉菌が増えて悪玉菌が少なくなります。

腸の中の悪玉菌が増えると有害物質が発生するのですが、それを解毒するのは肝臓の役目です。日頃からりんごの食物繊維で腸内環境を整えておけば、お酒を飲んだ時にも肝臓は一生懸命働くことが出来ます。

(3) 口臭とサヨナラ

りんごにはリンゴポリフェノールという成分が多く含まれます。このポリフェノールはアセトアルデヒドにより発生したお酒を飲んだ後の口臭を消してくれる作用があります。 二日酔いの症状を我慢して何とかごまかそうとしても、口の中から周囲に漂うお酒臭さはごまかせません。りんごのポリフェノールはこの口臭を軽減してくれます。

(4) 胃腸の働きを助ける

二日酔いの時は胃もたれや食欲低下などの症状が起こります。りんごに含まれるリンゴ酸は胃腸の機能を回復する作用があるのです。傷んだ胃を修復して機能を回復してくれます。

(5) りんごの果糖は代謝のエネルギーになる

二日酔いの時には私達が眠っている間にも、肝臓がアルコール代謝のためにフル活動をしています。そしてその間はアルコールの代謝作業を最優先させるので、肝臓に貯蔵していたブドウ糖をエネルギーに変える作業が出来ません。外から与えてあげないと、肝臓の代謝に使うエネルギーが足りなくなり、アルコールの代謝作業が出来なくなるのです。 りんごの甘みは「果糖」と呼ばれる糖分です。この果糖は肝臓が代謝をする時のエネルギーになります。

4) りんごで二日酔いを予防しましょう!

りんごには二日酔いの症状を改善する作用や、予防をする効果があることがわかりました。日頃からりんごを食べておくことで腸内環境が整い、肝臓が正常に働きます。 そしてお酒を飲んでいる最中や飲んだ後にりんごを摂取することで、肝臓にエネルギーが供給され、ビタミンCによりアセトアルデヒドの代謝が速まります。この代謝が速やかに行われれば、翌朝の二日酔いを防ぐことが出来ます。

そしてりんごが手元になくても、りんごジュースでも代用できます。 お酒をたくさん飲んで帰宅するときについコンビニエンスストアでカップラーメンやアイスクリームなどが買いたくなります。その時に一緒にりんごジュースを買って飲むようにしたら二日酔いを防ぐことが出来るでしょう。






今回のまとめ

1) 二日酔いの症状とは

2) りんごについて

3) 二日酔いとりんごの5つの関係を知っていますか?

4) りんごと二日酔い