ビールで乾杯「毎日のビールは欠かせない!」という人も多いのではないのでしょうか?そこで心配になるのが「ビール腹」や「ビール太り」などです。今回は「ビールで太る原因」と「ビールの上手な飲み方」を紹介します。






意外と知らないビールが太る3大理由!上手なビールの飲み方とは?

1)「ビールが太る!」を徹底解説

(1)「アルコールだけでは太らない」のに太るのはなぜ?

「ビールは太るのか?」という話題になった時に、「エンプティカロリー」という言葉を耳にしたことはありませんか?「エンプティ」=「空っぽな」という意味なのですが、「アルコールのカロリーは体の中で脂肪に変わらない」ため、ビールを含んだアルコール全般のカロリーはこう呼ばれています。

アルコールで太ることはありません!

例えば、アルコール以外のものは口にしない「アルコール中毒症」の人は痩せてしまうこともあります。でも「おつまみを食べなければたくさんビールを飲んでも太らないんだ!」と安心したら大間違いです。ビールには「アルコール」の他に太る原因である「糖質」が含まれているんです!

この糖質が消費されなければ、体内で脂肪に変わりどんどん蓄積されてしまいます。寝る前にたくさんビールを飲んでしまうと消費されない糖質をたくさん摂ってしまうことになり、結果的に太る原因になってしまいます。

(2)ビールのカロリーはどのくらい?

ビールを毎日飲んでいたらやはり太ってしまうのでしょうか?まずはビールのカロリーや栄養成分を詳しく見てみましょう。

*ビールのカロリー*

 中ジョッキ一杯・・・約200kcal (ご飯を茶碗で約一杯分と同量)
350ml缶一本・・・約150kal前後
アルコールのカロリー・・・1gで約7kcal 。
ビールのアルコール分・・・約5%前後。

*ビールの栄養成分*

 ビタミンB群が豊富
2/3がアルコール
1/3は糖質
水分・カリウムが多い

ビール自体のカロリーはなんだか高そうな気がしますが、2/3はアルコールのエンプティカロリーなので注意すべきは「糖質のカロリーである残りの1/3」になります。大体「50kcal程度なら横になっているだけでも1時間ほどで消費」されるので、寝る前に1、2本飲む程度ならさほど心配はありませんが、「だらだら飲んでそのまま寝てしまう」というのはNGです!

(3)ビールで太るポイントってなんでしょう?

基本的に「アルコールのカロリーは基礎代謝などに優先的に消化」されます。そのためアルコールのカロリーだけで基礎代謝に必要なカロリーが補われてしまい、「食事やおつまみで摂取した分のカロリーは丸々体内に蓄積され脂肪」となってしまいます。ビールには「食欲増進効果」があるため、ついつい食べ過ぎてしまいますが気をつけないと全て脂肪となってしまい太る原因になります。またアルコール分解時は中性脂肪が増加するといわれています。

*ビールで太る3大ポイント*

1. アルコールのカロリーは優先的に消費される。
2. ビールは食欲増進効果がある。
3. アルコール分解時は中性脂肪が増加する。

(4)ビールを飲んで「太る人」・「太らない人」がいるのはなぜ?

毎日ビールを飲んでいても「太りにくい人」もいますよね。そこで、同じようにビールを飲んでいるのに「太る人」と「太らない人」の習慣の違いを見てみましょう!

*太る人*

飲む量が多い (1日350ml缶 3本以上)
寝る時間ぎりぎりに飲む
食事やおつまみなどに注意せず好きなものを食べる
体温が低い
筋肉量が低い

*太らない人*

飲む量が適量 (350ml缶 1、2本)
飲んでから数時間置いてから寝る
食事やおつまみを控えめに食べる
日常的に適度な運動をしている

なんだかこうやって見てみると、ダイエットをしたことがある人なら「あたりまえじゃない?」と思うようなことばかりですよね。たくさん飲めば(食べれば)その分太るんです。筋肉量や体温が低ければ基礎代謝が下がってカロリーを消費できず、そのまま脂肪として身体に蓄積されてしまいます。

(5)上手に飲んで太らない!

ビールを飲む時に一工夫するだけで太りにくくできるんです。簡単なのでぜひ実践してみてください!

乾杯前に野菜ジュースを飲む。
ビールの合間に水やお茶を飲む。
カロリーオフや糖質オフのビールを選ぶ。

空腹時にいきなりビールを飲んでしまうと「急激に血糖値が上がってしまい肥満の原因」になります。それを防ぐためにも乾杯前の野菜ジュースはおすすめです。ビールの合間に水分を飲むことで悪酔い防止にもなり、「アルコール摂取量も抑える」ことができます。健康志向の今、カロリーオフや糖質オフの商品はたくさんありますよね。自分好みの味を探してみるのもいいかも知れません。

2)ビールの「食欲増進効果」がすごいんです!

(1)ビールの特徴

キンキンに冷えたビールの美味しさは何と言っても「刺激的な炭酸」と「程よい苦み」、そして「喉越しの良さ」ではないでしょうか?暑い時期にはたまらないビールですが、実はこの「炭酸」や「苦み成分」が食欲を刺激してしまう上に、原料の「ホップ」にも「食欲増進効果」があります。

さらにビールの苦み成分は「脂っこい物や「味の濃いものと相性が良い」ので、誘惑に負けて食べ過ぎないようにしっかり意識しておかないと、ついつい食べ過ぎて太る原因になってしまいます。

(2)ビールにおすすめ「太りにくいおつまみ」

自分では気を付けているつもりでも、ついつい食てしまう「おつまみ」。結果的に食べすぎてしまうことも少なくないのではないでしょうか?でも、「太らないように何も食べずにひたすらビール!」というのは身体にも良くないし、なんだか侘しい感じがします。ポイントは、ビールには塩分がほとんど含まれておらず、水分やカリウムが多くなります。

これらは尿として体外に排出されてしまうので身体がナトリウム不足になり、「塩気の効いたもの」を欲します。またビタミンB群は豊富に含まれますが、「ビタミンA、C、E」は含まれていないのでこれらの栄養素が多いものを意識して選びましょう。そこで食べても太りにくく、悪酔いを防止できる食材を紹介します。

低脂肪・高たんぱくな食材・・・鶏のささみ・胸肉、豆腐、シシャモ、イカ刺し、白身魚、納豆、など。
食物繊維が豊富な食材・・・野菜、海草、キノコ、豆類、枝豆、など。
しっかり噛まなければならない食材・・・するめ、生野菜、こんにゃく、など。

ただし、これらの食材もお腹いっぱい食べたのでは意味がありません。あくまでも「おつまみ」としてつまむ程度に楽しみましょう。

(3)要注意!「太りやすいおつまみ」

先に挙げた太りにくい食材とは逆に、「太る原因になるおつまみ」もあります。これらは「脂質」や「糖質」が多く含まれるものなので注意しましょう。

*太りやすいおつまみ*

・ご飯類 ・麺類 ・漬物 ・唐揚げ ・焼きそば ・コロッケ など。

またビールに限らず飲んだ後に恋しくなるのが「〆のラーメン」ではないでしょうか?これはアルコールを摂取することで肝臓のグリコーゲン(糖質)が燃焼され、脳が「糖質は十分にある」と誤認識してしまい残りの脂質を脂肪に変えてしまいます。

すると「糖質の浪費と脂肪合成によって血中の糖質が不足してしまい、それを補うために身体が炭水化物を欲する」からなのです。アイスクリームやスイーツなどが食べたくなるのも同じ理由からです。しかし、これも要注意!おつまみに気を付けてもラーメンを食べたら意味がありません。

どうしても食べたい時は「あっさりお茶漬け」くらいにしましょう!

3)ビールを「飲む時にしている習慣」が太りやすくしている?

(1)「寝酒」が原因で引き起こされる太るメカニズム

寝付きを良くするための「寝酒」。最初のうちはぐっすり眠れて良い方法のように感じますが、寝酒が習慣になって身体がアルコールに慣れてくると睡眠のリズムが乱れてしまい逆に寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めてしまったりという「睡眠障害」を引き起こします。十分な睡眠をとらないと、「基礎代謝が低下して摂取したカロリーを消費できなくなる」上、満腹中枢の働きが鈍ってしまい「いつもよりたくさん食べないと満足できなくなる」などの症状が現れます。

(2)ビールが原因で「基礎代謝が下がる」?

ビールを常温やホットで飲む人は少ないと思います。夏はもちろん、冬場でもビールはキンキンに冷えていたほうが美味しいですよね。でも、このキンキンに冷えたビールが問題なんです!冷たいビールがたくさん身体に入れば、その分体も冷えてしまいます。体温が下がることで基礎代謝が「13~15%」下がるといわれています。これによってカロリーを消費しにくくなって脂肪がどんどん蓄積されていくのです。

(3)「飲み過ぎ」て太りやすくなる?

アルコールが身体の中に入ると肝臓で分解されます。肝臓はアルコールだけでなく食べ物の消化でも日常的に動いているので、「アルコールを毎日大量に摂取すると肝臓は疲弊してしまい肝機能が低下」してしまいます。そうすると「基礎代謝が低下し痩せにくい体質」になります。また「肝硬変などの重大疾患のリスクが高まる」ともいわれているので、また肥満や病気の予防のためにも「1週間に2日は休肝日」を設けましょう!

(4)「おつまみなし」が太る原因になる?

太らないようにおつまみなしてビールばかりを飲んでしまうと、アルコールの吸収が早くなり胃腸や肝臓への負担が大きくなってしまいます。また「空腹時にビールなどのアルコールを一気に飲んでしまうと、血糖値が急激に上がって太る原因」になります。

*おつまみを食べるメリット*

肝臓の機能を促進(消化機能やアルコール分解機能)
血糖値の急激な上昇を防ぐ

先に挙げたような太りにくい食材のおつまみを軽くつまみながら、ゆっくりとビールを楽しみましょう。

4)ビールを飲んだ翌日も要注意!

(1)「勘違い空腹」に要注意!

飲んだ翌日ってなんだか無性にお腹がすいたり、味の濃いものが食べたくなったりしませんか?これは「暴飲暴食をしたものを身体が分解して排出しようと働き、塩分や糖分を欲する」からです。

しかしこれは本当に空腹なわけではなく、「脳が誤認識することで起こる空腹」なので惑わされないようにしましょう!

(2)甘いものやこってり系は我慢!フルーツでビタミン補給をしましょう!

朝から菓子パンなどの脂質が多いものやこってりしたものを食べるのは我慢しましょう。太りやすくなってしまいます。食べるなら和食スタイルの食事に「飲みすぎて疲れた体を癒してくれる効果があるフルーツ」を食べて、「ビタミンC」を補いましょう。もちろんランチでも脂質や糖質が多いものは避けましょう!

5)まとめ

ビールは飲む時間帯や一緒に食べるもので太りやすくなってしまいます。またキンキンに冷えたビールは美味しいけれど、身体を冷やしてしまうことが太る原因に繋がるというのも気をつけなければいけませんね。健康で美味しいビールを楽しむためにも休肝日を作って、肝臓をいたわってあげましょう。

(1) アルコールだけでは太らない

(2) ビールの「食欲増進効果」に要注意

(3) 空腹時にビールは飲まない

(4) 寝る前は飲まない

(5) 適量を飲む

(6) おつまみは「高たんぱく・低脂肪、食物繊維、良く噛むもの」を選ぶ

(7) 翌日も脂質や糖質の多いものは避ける






今回のまとめ

1)  「ビールが太る!」を徹底解説

2)  ビールの「食欲増進効果」がすごいんです!

3)  ビールを「飲む時にしている習慣」が太りやすくしている?

4)  ビールを飲んだ翌日も要注意!