二日酔い アミノ酸二日酔いになる辛いですよね。でもやめられないのが日々のお酒。今回は二日酔いの時に役立つ情報として、二日酔いとアミノ酸の関係について紹介したいと思います






意外と知らない真実!二日酔いとアミノ酸の3つの関係

1) 二日酔いの原因となる物質

二日酔いはアセトアルデヒドという物質が原因で起こります。アルコールは分解する途中に体に無害な酢酸に変えます。しかし、一度に変える事が出来ないので最初に少し有害なアセトアルデヒドに変えます。少量であれば体に影響が出る前にアセトアルデヒドを酢酸に分解出来るのですが、大量に摂取すると体内に残り悪影響を起こします。これが一般的に言う二日酔いです。ちなみにこの一連の作業は肝臓で行われます。肝臓の機能が落ちていたりすると分解に更に時間がかかります。

2) アミノ酸とは

今回おすすめのアミノ酸ですがそもそもどのような栄養かを紹介していきます。

(1) アミノ酸とは

アミノ酸はたんぱく質のもとになっている物質です。呼吸をしたり、食べ物を消化したり、筋肉のもとになったり体に欠かせない栄養素の一つです。

(2) 必須アミノ酸

人間の身体を作っているアミノ酸は意外なことに約20個しかありません。この20個のアミノ酸が複雑に入り組んで人間の体を作っています。そのうち多くのものが人間の体内で作り出すことが出来ます。しかし、中には体内で作り出す事が出来ないものもあります。これを必須アミノ酸と呼びます。では作り出せないものをどう補給するかというと食べ物から取るしかありません。なので、食事を摂る際はこの必須アミノ酸が含まれているものを多くとるのが重要です。

(3) 身体に与える良い影響

アミノ酸がしっかりとれていると身体によい影響をもたらします。具体的には睡眠の質の向上、肌問題の解決、筋肉の強化などです。美容から生活の質の向上までさまざまな所で活躍しています。

(4) 現代人のアミノ酸の摂取状況

現代人はアミノ酸のもとになるたんぱく質の摂取量が年々低下していっています。厚生労働省の発表しているデータによりますと2013年の平均摂取たんぱく質の量は1950年と同等でした。1950年といえば戦後間もない時代で物資も十分にない時代です。なので、現代人はアミノ酸が全体的に不足していると言われています。アミノ酸が不足してしまうとホルモンバランスが崩れたり、筋肉の低下が起こったりして生活の質が低下します。

3) 二日酔いとアミノ酸の良い関係

(1) アセトアルデヒドの分解を手伝う

大量に摂取して残ってしまったアセトアルデヒドも肝臓で分解をし続けています。この時にアミノ酸を摂取すると分解するスピードを上げてくれますまた飲酒前の摂取も効果がありアルコールの分解を促進してくれます。

(2) 肝臓に栄養を運ぶ

アミノ酸は身体中に栄養を送る機能も持っています。アルコールを摂取すると体の中から栄養がどんどん抜けていきます。肝臓に必要なビタミンやミネラルも例外ではありません。栄養が足りない状況だとアセトアルデヒドの分解が更に遅くなってしまいます。アミノ酸を摂っているとなくなった栄養素をすぐに肝臓に運びます。なので、肝臓の機能を普段通りにしてくれるのです。

(3) 胃腸を守る

アミノ酸は内臓のもとになる栄養です。なので、胃腸の機能も高めてくれます。二日酔いの際に胃のむかつきや吐き気に襲われる方はしっかりアミノ酸を摂ると解消されます。

4) アミノ酸を多く含む3つのおつまみ

アミノ酸はたんぱく質を分解することで作ることが出来ます。なので、肉や魚、豆などの食品に多く含まれています。

(1) 冷ややっこ

豆腐の元になる大豆にはたんぱく質が大量に含まれています。また豆腐の注目のポイントはたんぱく質の他にビタミンB1も含まれていることにあります。ビタミンB1はアルコールを肝臓で分解する時に必要になってきます。アミノ酸が同時にビタミンB1を肝臓まで運んでくれるので冷ややっこは二日酔いに最適な食べ物ですね。ちなみに枝豆や鳥のレバーにもビタミンB1が多く含まれているので同じ効果が期待できます。

(2) 玉子焼き

卵には豊富にアミノ酸が含まれています。更に注目すべき点は必須アミノ酸がすべて入っているという事です先ほど述べた通り必須アミノ酸は食事でしか摂ることが出来ません。玉子を食べるだけで重要なアミノ酸を網羅できるのです。また昔は卵を食べ過ぎるとコレステロール値が上がって体に悪いと言われていました。しかし、最近の研究でこの説が間違っているという結果が出ました。摂りすぎは栄養過多で良くないですが、1日1個しか食べてはいけないという事は全くありません。

(3) カキフライ

冬場といえばカキのおいしい季節ですよね。このカキにはアミノ酸の他にもタウリンという栄養素が含まれています。タウリンにも肝臓の働きを助ける効果があります。アセトアルデヒドの分解にアミノ酸とタウリンという二つの力が作用するのでとてもおすすめです。またタウリンはアサリやシジミなどの貝に多く含まれているので冬場以外でしたらアサリの酒蒸しなどもおすすめです。






今回のまとめ

1) 二日酔いの原因はアセトアルデヒドである。

2) アミノ酸は体に欠かせない栄養素である。

3) アミノ酸には二日酔いによい3つの効果がある。

4) アミノ酸は豆や玉子、貝から摂取することがおすすめである。