二日酔い 肩こり飲みすぎた次の日、二日酔いなどで頭が痛いわけでもないのに、 肩こりしてしまっているときはありませんか? お酒によるものなのか、これは二日酔いなのか、 今回は二日酔いと肩こりの関係性についてご紹介します。






意外と知らない真実!二日酔いと肩こりの4つの関係

1)お酒と肩こりの原因と関係性

(1)「アセトアルデヒド」と肩こりの関係

二日酔いは、お酒に含まれる「アセトアルデヒド」という毒素が体内に残り、 その日正常に分解できなかったことで、次の日に持ち越され、起こる症状です。 通常の二日酔いだと、吐き気、頭痛、体がだるくなったりします。 この「アセトアルデヒド」が次の日に持ち越され、 肝臓内で分解されず、様々な体内組織に流れ込んでしまった場合、 炎症を引き起こす場合があります。 肩や首元で炎症を起こし、「肩こり」へとつながる場合があります。

(2)「アセトアルデヒド」の関係ない肩こり

アルコールは、血行を良くし、血流を上げることから 体が温かくなったり、肩こりなどの症状も感じにくくなります。 ですが4,5杯などと飲みすぎていくと、 利尿作用が働き、どんどん水分を排出していきます。 同時に、ミネラル分やビタミンも一緒に流れ出てしまいます。 これにより、体温はどんどん下降していき、 さらには内蔵へも負担がかかってしまいます。 飲んだ日にすぐ寝てしまい、起きて首元などが固く感じたら、 アルコールによって上げられた体温がそのまま冷やされ、 朝には「こり固まってしまっている状態」です。

2)お酒が引き起こす肩への炎症 上述した理由の肩こりだけではなく、そういえば体の節々も痛む、 という場合は、「アルコール性筋炎」かもしれません。

(1)「アルコール性筋炎」とは?

お酒を飲んでいる時、体内のビタミンが一時的に不足し、 筋肉の繊維を破壊しています。 なんとなく体が柔らかく感じるのはそのためです。 つまり、ビタミンが不足している状態でお酒を数杯飲み、 筋肉の繊維をどんどん壊してしまっていたために起こる症状が 「アルコール性筋炎」です。 これは肩こりだけではなく、体の節々、腕やふくらはぎが 痛むこともあります。

(2)炎症を防ぐ方法は?

上述したことから「ビタミン不足が原因」であることは ご理解いただけたかと思います。 よって炎症を防ぐには「ビタミンを摂取すること」と、 「飲みすぎないこと」、そして「水分補給をすること」です。 ・ビタミン摂取におすすめなのは果物や豆類です。 おつまみにナッツアラカルトや果物盛り合わせ等あると思いますので、 ビタミン摂取しながらお酒を楽しむのもいいでしょう。 ・お酒の合間に水分を摂取することで、 アルコール分解が早まります。 分解が早まれば、「アセトアルデヒド」も蓄積せず、二日酔い防止にもなります。 ・最後はもちろん「飲みすぎないこと」です。 これは酒豪の方には難しいかもしれませんが、 自分で飲むペースや量をあらかじめ決めておくと 飲みすぎ防止になるでしょう。 いずれも炎症を引き起こさないための大事な予防です。 二日酔い防止にもつながりますので、気をつけておいて損はないでしょう。

3)二日酔いではないが肩が痛い

この場合は飲んでいる状況やシーンによって来ることもあり得ます

(1)新人歓迎会、上司との飲み会後に肩こり 自分が歓迎される新人歓迎会や、会社の上層部の人たちを交えての飲み会だと 誰でも最初は緊張すると思います。 お酌に走ったり、飲めない日本酒を上司に進められて飲んだり、と 少しお酒に対して無理をしなければならないときがあります。 緊張すると筋肉が強張り、常に力が入ってるような状態です。 友達と飲んでいるときはこんなことにはならないのに・・という 経験がある方もいるでしょう。

(2)筋肉の強張りで肩こり 上述した状況で常に緊張した状況だと、 筋肉も緊張しっぱなしで強張っている状態です。 お酒を飲んでいる最中は、血行が促進され一時的に 肩こりは感じませんが、飲む量が増えるにつれて、 逆に体を冷やしにかかってしまいます。 そのまま自宅に帰って、リラックスして眠れていますか? 次の日に肩こりが来ていたら、リラックスできず、 緊張した状態で眠ってしまった場合が多いです。 肩の強張りは自分で簡単なストレッチやマッサージ、 シップなどで軽減できます。 すっきりとした朝を迎えるために、寝る前に少しだけ マッサージしてみてはいかがでしょうか?

4)二日酔いが引き起こす肩こりと頭痛

(1)頭痛と肩こりがひどい・・ ・

二日酔いの典型的な症状でもある「頭痛」ですが、 これは肩こりが関係している可能性があります。 頭がガンガン響くように痛み、頭痛薬を飲んでも痛みが引かない場合は 肩の筋肉炎症や、肩こりが原因となっているでしょう。 肩を回してみて、頭痛が和らぐようなら、やはり肩こりが原因です。

(2)頭痛の原因は?

頭痛は冒頭に記載した「アセトアルデヒド」が原因で引き起こされています。 お酒の摂取量が多く、うまく分解できなかったために血液中に入り込み、頭痛が起こります。 または水分不足で、軽い脱水症状になっている可能性もあります。 頭痛の軽減だけに限らず、二日酔い防止にもなりますので、 お酒の合間に必ず水分は摂取しておきましょう。

(3)頭痛と肩こりの解消法

どちらも「アセトアルデヒド」が関係して引き起こされる場合があります。 血液中に入ってしまった場合は頭痛、 体内組織に入ってしまった場合は肩こりへとつながります。 どちらも二日酔いの症状としては耐え難いものです。 できるだけ解消して、楽しく次の朝を迎えられるようにしましょう。

①水分補給をする 体内に残った「アセトアルデヒド」が原因で引き起こされているため、 これを早く排出するには水分補給が一番手っ取り早いです。 できれば利尿作用の高い「ウーロン茶」や「スポーツドリンク」などが良いでしょう。

②ウコンドリンクを飲む 二日酔い防止ドリンクとして有名な「ウコンドリンク」ですが、 お酒を飲む前に飲んでも、実は体内に吸収されるのはわずかで、 目に見えないほど微量です。 ですが二日酔い解消の為には、手軽に手に入れられるので、 飲んでおいて損はないでしょう。 ウコンに含まれる「クルクミン」と「ピペリン」という成分が 「アセトアルデヒド」の排出を促進し、肝機能の働きを高めてくれます。

③頭痛薬(痛み止め)を飲む 頭痛薬は肩こりにも効きます。 ウコンドリンクを飲んで水分補給して、それでも収まらなければ 飲んでおくとよいでしょう。 ですが、気分が悪い状態で飲んでしまっては吐き気を促進させてしまう 副作用などが起こるので、その時の体調と相談してから飲みましょう。

④ストレッチやツボを刺激する 内蔵などの内側からも解消につながりますが、 即効性があって、痛が緩和されているのがわかりやすく、 気分もよくなっていくでしょう。

すぐに実践できる簡単なストレッチ法をご紹介しておきます。

1.椅子に座り背筋を伸ばします。

なければ床にあぐらをかき、背筋を伸ばします。

2.頭のうえから右手で左耳を引っ張るようにします。

その時首は右に傾いています。

気持ちい場所で止めてください、引っ張りすぎは注意です。

3.10秒数えたらゆっくり肩と首を戻します。

これを左右とも、2回ずつ繰り返します。

4.次は頭の後で手を組み、首は後ろへ、組んだ腕は前へ突き出るようにします。

この時肩甲骨が引っ張られる感覚になります。

5.首は後ろへ力をかけ、腕は前へ引っ張るように力をかけます。

痛いと感じる手前で止めるとちょうどいいでしょう。

6.20秒したら元の体制にもどります。

7.今度は頭の後ろに手を組んだまま、今度は下を向きます。

腕は頭の後ろにつけたまま、力は後ろへ行くよう意識してください。

8.20秒したら元の体制に戻り、ゆっくり息を吐きながら肩を下してください。

以上です。文字に起こすと長く感じますが、 実際やってみると簡単ですし、これは即効性があります。 二日酔い以外の肩こりや頭痛にも効果がありますので、 ぜひ実践してみてください。






今回のまとめ

1)お酒と肩こりの原因と関係性

2)お酒が引き起こす肩への炎症

3)二日酔いではないが肩が痛い

4)二日酔いが引き起こす肩こりと頭痛