二日酔い 低血糖楽しいライフスタイルに欠かせないお酒ですが、度を過ぎると副作用が大変!代表格が「二日酔い」でしょう。今回はこれを克服すべく、低血糖がもたらす3つの症状、原因と対応策をご説明します。






あなたは大丈夫?二日酔いと低血糖3つの関係

1)低血糖の原因

たくさんのアルコールを摂取すると、ご存じの通り肝臓がアルコールを分解するのに大忙しになり、ブドウ糖を作る余裕がなくなります。そうすると不足した糖分を作るために体内のアミノ酸が使われます。
実はこのアミノ酸がアルコールの分解に欠かせないもので、不足すると当然体内のアルコールが分解されずに居座ってしまいます。これがあの苦しい原因です。つまり低血糖がもたらす症状です。

2)低血糖値がもたらす症状

 血糖値は食事や年齢、性別でも前後しますが、だいたい空腹時は血糖値が110mg/dlほど、食後は140mg/dlとの事ですが、例えばワインをグラス1杯飲むと100を下回る事もあります。特に空腹時に飲酒をすると顕著に数値が下がりますが、血糖値が下がりすぎると、以下の症状が現れます。
自律神経症状
自律神経が警告を鳴らし、動悸、手足の震えのほか、尋常ではない空腹を感じたり、逆に吐き気などの症状が現れます。
中枢神経症状
目がかすんだり物が2つに見えたり、ひどく眠くなったり、イライラしたり、ろれつが回らなくなったり、まっすぐ歩けなくなったりと、脳の機能が正常に働かなくなる事による症状が現れます。
無自覚性低血糖
低血糖をひんぱんに起こすと本人にその自覚が無くなります。つまり体が異常をきたしていても本人にはその意識が無く、その場合生命の危険という最悪の場合も考えられます。
酔っ払いは漫画やコントでは笑える症状ですが、実際にこのような症状を頻繁に経験すると、糖尿病、肝硬変といった悲惨な末路となる可能性も非常に高くなります。あなたは無茶な飲酒を続けていませんか?

3)二日酔い症状を和らげるために

昔は「迎え酒」と言って、更にお酒を飲めば症状が和らぐと言われましたが要はまた「酔っぱらって感覚がマヒする」だけの事で、何の解決にもなっていません。まさしくお笑いコントに出てくるような酔っ払いになって醜態をさらし、その後さらに地獄の二日酔いの再来です。
ここで二日酔い症状をもたらす低血糖を和らげる3つのポイントを紹介します。
(1)ホットミルク
要は、肝臓が作れなくなった糖を補えば良いのですから、温かく、甘~く、胃にやさしい飲物をおすすめします。おすすめは甘いホットミルク。大量にお酒を飲んだ後では肝臓だけではなく、胃の粘膜も荒れていると思います。ミルクは胃の中にタンパク質の薄い膜を作り、胃をやさしく補ってくれると共に、糖分を補う事により低血糖を和らげます。
「酒飲みがミルクなんか飲めるかい!」なんて声が聞こえてきそうですけど、効果抜群ですので是非おすすめします。
(2)フルーツ
二日酔いのときは低血糖に加え脱水症状ももたらしますので大量の水を飲むのもよいですが、糖分を取る目的も兼ねてフルーツの摂取をお勧めします。でも高額な店で注文するのは気を付けて下さいね。店によっては「フルーツ盛り合わせ」○万円という値段が付いていて、会計の時別の理由で一気に酔いがさめます。
(3)炭水化物
「飲んだ後のラーメン」は欠かせない人も多いはず。でんぷん質は体内の糖化酵素(アミラーゼ)によって糖分となります。よって、(1)・(2)同様の理由で体が発するのです。「締めのラーメンは二日酔いの予防効果あり」と発表した科学者もいるくらいです。
ただし、ラーメンのスープや具材にはアミノ酸や亜鉛なども含まれ、栄養価は高いのですが、脂肪分も多く、アルコールで満たされた体は特に吸収が早いので、出来れば控えた方がよさそうですね。同じ炭水化物であれば日本そばやおにぎりでも大丈夫です。
ちなみに二日酔いの原因のもう一つに、肝臓がアルコールを分解してできる有害物質のアルデヒドがあります。市販で肝臓の機能を強くするサプリメントとして、ウコンや肝臓エキスがありますが、実はこれらにアルデヒドを分解する力はありませんので過信するのは良くないと言えます。
前述のとおり、お酒はたくさんの楽しみをもたらす、生活の中の潤滑油です。数ある嗜好品でタバコを除くと大人の社交場で楽しむ大人だけが許される嗜好品です。
それゆえに「節度ある楽しみ」を心掛けていただきたく思います。楽しみ方を間違えると、多くの体の障害だけではなく、時には社会的地位も失う事になります。今日も楽しく2軒目を・・・お楽しみください。


今回のまとめ

1)低血糖の原因
2)低血糖値がもたらす症状
3)二日酔い症状を和らげるために