抗生物質も飲まなきゃいけない時に、どうしてもお酒を飲まなくてはならないお酒の席が控えていたり、ついうっかりアルコールも抗生物質も飲んでしまった経験はありませんか。今回は抗生物質とアルコールの関係についてご紹介します。
あなたは大丈夫？抗生物質とアルコールの４つ関係
１）抗生物質とは
そもそも、抗生物質の特質、種類など知っていて私たちは服用しているでしょうか。医者に行って、薬手帳などもらい、薬のデータは、病院側で提示してくれますが、私たちは感心を持って確認しているでしょうか。一番ポピュラーなのが、風邪薬です。これは、薬局で処方されるものも、市販の物を購入するにしてもいずれも抗生物質は、含まれています。症状が悪化していればいるほど、抗生物質の摂取を差し迫られます。
また、歯の痛みや頭痛薬のバファリンも抗生物質が主成分です。痛みを和らげる効果も抗生物質の成分から成るものです。
また、外科系、皮膚系の傷口の化膿や痛みの軽減や殺傷効果をもたらす薬も抗生物質から成っています。こうしてみると、体調を崩してしまった時の救世主となる薬のほとんどは、抗生物質から成っているのです。
（１）肝臓の働きを半減する
ものを言わない臓器の肝臓は、私たちの健康を保ってくれる重要な役割を果たしてくれます。お酒を飲みすぎると肝臓に悪いとかウコンが肝臓にいいとか一般的な受け売りを聞いたことはありませんか。肝臓は、アルコールを消化する酵素、脱水水素酵素（ADH）を生み出しています。体調が悪く、なんらかの抗生物質を摂取してしまうと、抗生物質も分解してしまうで、抗生物質としての効果は半減されてしまいます。
要するにアセルドデヒトが抗生物質をアルコールと勘違いして、消化してしまう事になってしまうのです。
（２）中枢神経に悪影響を及ぼす
中枢神経は、脳からの命令を受けて、身体の動きを司る大切な司令塔の臓器です。日常の何気ない動作は、全て中枢神経が牛耳っています。アルコールも抗生物質もこの中枢神経の動きを鈍らせてしまう作用があります。薬を飲むとだるい、眠くなる作用がありますよね。アルコールも然りです。お酒を飲んですぐに寝てしまう人がいるのも、同じことです。
これを同時に摂取したら、どうなってしまうでしょうか？より、だるさや眠さが強く感じられるようになってしまいます。人によっては、酸素がうまく行きわたらなくなり、「意識障害」になってしまう危険性の可能性があります。
（３）強い二日酔いを感じてしまう
二日酔いの作用は「アセトアルデヒト」という有害な成分が引き起こしてしまう作用のことを言います。アセトアルデヒト」は、肝臓でアルコールを分解する脱水水素酵素（ADH）が化学変化を起こしアセトアルデヒトに変化し、二日酔いの気持ち悪さや頭痛の症状を引き起こしてしまいます。アセトアルデヒトは、血液の濃度を高めてしまい、血糖値を上げてしまいます。
アルコールを飲んだ後に、水を飲むといいとは、こうした血液の濃度を上げるのを緩和するためです。ひどい人は、「トリップ状態」と言われる幻覚症状のような「意識障害」の一種を引き起こしてしまう危険性の可能性があります。
２）その他注意する飲み合わせ、食べ合わせ
抗生物質を何らか摂取しなくてはならない時には、アルコール意外に飲み合わせに気をつけなくてはならないものがあります。飲みものでしたら、牛乳、グレープフルーツが代表的です。牛乳は、胃をコーティングする作用があり、必要以上に抗生物質を包みこんでしまい、抗生物質本来の役割を果たせなくなってしまいます。
グレープフルーツは、薬を分解する酵素P450という酵素を消費してしまい、薬の分解を阻害し、効き目が悪くなってしまいます。また、甘いものや油っこいものも消化が負担になりますし、糖分が抗生物質の分解吸収を阻害してしまいます。そもそも、抗生物質を服用しなくてはならないほど、何から体調を崩しているのですから、消化に負担のならない物を召し上ることをおすすめします。
意外と見落としがちな飲み合わせ、食べ合わせによっては、場合によっては、知っているか知らないかで、健康被害も大きく影響してきてしまいます
いかがでしたか。知らずして、アルコールと抗生物質と組み合わせは、抗生物質の薬としての効き目を阻害してしまいます。個人差はありますが、体質によっては想像以上に危険をもたらし、最悪、死に至るケースも稀にあります。
どうしても、抗生物質もアルコールも摂取しなくてはならない時は、時間を３時間以上空けて、共に抜きの状態にしておきましょう。くれぐれも同時摂取は避けたいものです。ちょっとだから大丈夫と過信しないで、抗生物質を摂取しなくてはならない時には、アルコールの摂取は控えたいものです。
今回のまとめ
１）抗生物質とは
２）その他注意する飲み合わせ、食べ合わせ
