二日酔い 寒気二日酔いの症状で思い浮かぶのは、頭痛・吐き気・倦怠感・下痢など、どれも辛いですよね。その中であまり知られていない症状があります。それが「寒気」です。今回は、日酔いと寒気の関係についてご紹介します。






あなたは大丈夫?二日酔いと寒気の5つの関係

1)二日酔いとは何か

(1)二日酔いのメカニズム
摂取したアルコールは、体にとって毒となるアセトアルデヒドという有害な物質に分解されます。これを朝までに処理しきれずに体内に残してしまうと、頭痛・吐き気・倦怠感など、体にさまざまな変調をきたします。これが所謂二日酔いです。
(2)日本人と体質
そもそも日本人はアルコールに弱いと言われています。日本人の44%がアルコールを分解する酵素の力が弱い、または欠損していると言われているのです。

 

2)お酒を飲むことで引き起こす体の変化

(1)お酒は危険!?

そもそもお酒を飲むということはどういうことなのかを調べてみました、お酒とはアルコール、小学校の理科の実験の時に使ったことのある人が多いと思いますが、あの液体はメタノールという液体だそうです。口径での最小致死量は0.3−1.0/kgだそうです、間違っても飲んだりしないように!!

人間が普段摂取しているアルコールは、自然のものでできておりますので、適量であれば楽しむことができます。 ですが飲みすぎは禁物、様々な症状を引き起こします。

(2)酔いのしくみ

酔うということは口から飲み込んだアルコールが血液の中に入り込み、そのアルコールが血管を通って脳に運び込まれ、そこで脳が麻痺するという流れで酔うという状態が形成されるわけです。

3)酔いのレベルメーター

(1)初期段階

ほろ酔い気分にさせてくれる商品が人気を出しておりますが、一番心地のいい状態、が爽快期といいます。気分がよくなって、話上戸になる人や、普段あまり声を出さない人が、少し言葉を出してくれたり、みんなが楽しんでいられる状態。

(2)中期

①酩酔「メイテイ」期

酩酔「メイテイ」期と呼ばれる、まあまあ飲んだなという人にみられる症状、気が大きくなり、怒りっぽくなり、大声で怒鳴り始めたり、と周りもオイオイとなるような状態。身体的にはまだ大丈夫そうですが、たまに街の飲み屋街などを歩いていると、喧嘩になりそうな人たちをよく見かけます。

足は千鳥足で、その状態では喧嘩にも勝てないだろうに、ワイワイしている人たちの状態です。外的要因での身体への危険性がありますが、まだ内部は大丈な状態。

②昏睡期

もう本当に危険な状態です、いくら体を激しく揺すっても微動だにしない。反応がない、まるで魔女に毒リンゴを食べさせられた白雪姫みたいに、こんな冗談も言っていられない状態です。このような人を見かけたら、すぐに病院まで連れて言ってください。

4)なぜ二日酔いが起こるのか

(1)分解能力

なぜ二日酔いになるのかというと、体の中のアルコールを、自分の体を守ろうと、外にだそう、分解しようという作用を上回ってしまったという状態です。
ですから要するに、飲み過ぎた、ということです。自分のキャパシティー「容量」を超えてしまった。

(2)楽しすぎたから

まあお酒の席は楽しくて飲みすぎたぐらいがちょうどいいそう僕は感じます。
ですが、自分にあった容量を把握して、飲むように心がけましょう。

5)寒気がする原因

アルコールを摂取すると、血管が拡張して血液の流れが活発になり、一時的ですが血圧が下がります。アルコールの作用により温かくなった体は、熱を外に逃がそうとするため、結果的に体温が奪われて寒気を感じるようになってしまいます。

要するに、先ほど解説したことの後に血管は元に戻ろうという滋養機能がありますので、体が暑いと感じると、体内の熱を外へだそう外へだそうと考えるからです、そしてたくさん飲んで眠りに入り、目が覚めた時には、膨張した血管が、戻れ戻れと縮こまり人間は寒気を感じる訳です。

(2)低血糖の可能性

摂取したアルコールの2%~10%は、汗や尿と一緒に体の外に出ていくのですが、ほとんどのアルコールを分解するのは肝臓です。肝臓は通常、ブドウ糖(グルコース)をグリコーゲン(ブドウ糖の集まり)という形にして蓄えたり、糖が体の中で不足したときに、ブドウ糖(グルコース)を血液の中に放出するという働きをしています。

アルコールが入った肝臓は、アルコールの分解を優先してくれるのですが、その分解するために、たくさんの糖が使われてしまうため、体は糖が不足した状態になってしまうのです。低血糖の症状の1つに寒気や震えというものがあります。飲み過ぎた翌日の二日酔い、寒気を感じたならば、それは風邪ではなく低血糖の可能性もあるので注意が必要です。

(3)まさか重度な感染症?

インフルエンザ、デング熱、急性胆管炎、細菌性赤痢、よくニュースなどで耳にする、重度な感染症をあげてみましたが、全ての症状に、寒気プラス発熱、下痢、嘔吐などが絡んでくるそうです。もしお酒を飲んだ次の日であっても、熱っぽさを感じたら、すぐに病院に行ってください。二日酔いだなと軽くみていると危険ですので。よろしくお願いします。

(4)寒気がするのは風邪のせい?

軽い風邪の諸症状でも多く取り上げられる、寒気!昨日ビール6杯に日本酒、ハイボールまでもいっちゃって、記憶がないな、帰り道に裸で寝ちゃったのかな?風邪でも引いたちゃったかなと。でも鼻水も出てこないし、体温計で熱を測っても、36.5℃前後(平熱に個人差はありますが)何でだろう、体が震える。これはお酒が原因かもしれません。

6)二日酔いによる寒気の対処法

(1)十分な睡眠をとる

とにかく体を休めましょう。暖かい布団に入り、しっかりと睡眠をとることが回復への1番の近道です。

(2)温かい飲み物

体を温める効果がある定番の生姜湯。生姜をおろしてお湯を注ぐだけでできます。これに、吸収が早いハチミツを加えて飲めば、不足してしまった糖も補えるのでオススメです。市販の生姜パウダーなどを使えば、より簡単です。アルコールの利尿作用により水分が失われているので、その補給にもなります。

(3)常温の飲み物

もし、ハチミツ入りの生姜湯を作る力も出ないときには、果糖が含まれているスポーツドリンクがオススメです。
ハチミツ同様、果糖も吸収が早いですし、水分の補給にはもってこいです。
注意したいことは、二日酔いのときは冷たいものをとるとスッキリできると思ってしまいますが、体を冷やしてしまうので常温で飲むようにしてください。

7)二日酔いによる寒気を回避するには

(1)自分の適量を知る

自分のアルコール摂取量の許容量や適量を知ること、そして同じ失敗はせず、それ以上は飲まないことが重要です。もちろん体質や身長・体重による個人差はあるのですが、一般的に爽快期の範囲が飲酒の適量と言われています。血中アルコール濃度が0.02~0.04%の範囲が爽快期です。爽快期の症状は、気分が爽やかになる・顔や皮膚が赤くなる・陽気になる・少し判断力が鈍るといった程度です。こうして文字で見ると少し酔っぱらっているように感じます。

ですが、この爽快期の飲酒量の目安は、ビールなら中ビン1本=500mlまで。日本酒なら1合=180mlまで。焼酎なら0.6合=約110mlまで。ウイスキーならシングル30mlを2杯までです。これを多いと思うか、少ないと思うかにも個人差がありますが、この量を会話や食事を楽しみながら、ゆっくり飲むのであれば、下戸と呼ばれるようなとてもお酒に弱い方以外なら、体温を奪われたり、低血糖になる率は低くなります。

(2)食べる物

アルコールを摂取するときに、おつまみなどを食べますよね。ここにも翌日に辛い思いをしないためのポイントがあります。まず、胡麻やナッツが入ったものを食べるように心がけましょう。胡麻やナッツには、アセトアルデヒドの分解を促進してくれるオルニチンが含まれています。マカダミアナッツやクルミには、脂肪によってアルコールの吸収を遅らせてくれる働きがあります。この他にも、アラニンやグルタミンを含む貝類、シジミやハマグリやアサリも効果的です。

実はこのアラニンは、栄養ドリンクにも含まれています。貝類を食べるのであれば、味噌汁をオススメします。というのも、味噌に含まれるコリンには肝臓の機能を回復させてくれる働きがあるからです。これらを踏まえて、賢くお酒を楽しめる大人になりましょう。

今回は二日酔いと寒気について書かせていただきました。これから飲みの席も増えていく20歳諸君へお酒は適量に飲む、それが一番楽しめる方法だと思います。無理に飲める人がかっこいいなんて時代ではないと思います。それが好きなら、ウエスタンのカウボーイと酒の飲み比べでもできるくらいにならないとね、そう思う今日この頃です。






今回のまとめ

1)二日酔いとは何か

2)お酒を飲むことで引き起こす体の変化

3)酔いのレベルメーター

4)なぜ二日酔いが起こるのか

5)寒気がする原因

6)二日酔いによる寒気の対処法

7)二日酔いによる寒気を回避するには